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星月夜の少年人形 27 

優月は夢を見ていた。
ホテルの居心地のいいはずのベッドよりも、薄い布団にくるまったほうが安心できるようにいで眠っていた。
優月を覗き込んだ桃李と青年が、静かな寝息にふっと笑って顔を見合わせた。
矢口桃李、重松紘一郎という名の二人に拾われて、その場所がどんな所かも知らず優月はまどろんでいた。

夜半、熱で汗をかいたせいで喉の乾いた優月は、薄明かりの中、流しに水を求めた。
細く開いた扉の向こうでくすくすと笑う声と、甘さを含んだ声がする。
禁断の扉を開けた優月は光景に息を呑み、それから気取れないようにそっと扉から離れた。それでも見開いた目は、繁殖に絡み合う家守のような二人から離せなかった。
隣の部屋で、落とした明かりに、桃李と紘一郎が睦みあう姿が白く浮かび上がっていた。
薄く汗の光る肢体が、搖れて嬌声を漏らした。

「桃李、達くなよ・・・高めとかないと、今日の相手はきついだろ?後、閉じないようにアナルプラグ入れてゆく?」

「いいよ。違和感あるのって慣れないから。感じやすくしておくだけでいい。どうせ、あいつら最後には俺のこと、舐め回すんだから・・・。んんっ・・・」

紘一郎が薄い胸の突起に舌を這わせ、ちゅっ・・・と音を立てて、吸い上げていた。上半身を捩じった桃李が、隙間に気付きじっと暗闇を見つめる。はっと身じろいで、優月は固まった。
向こうから暗いこちらが見えるはずはなかったのだが、そっと後ずさって布団に戻った。

「・・・アナルプラグって・・・なに・・・?」

暗闇で独り明かりに向かって、ごちた。
思いがけず知り合った二人は、恋人同士なのだろうか。愛し合う桃李と紘一郎の姿に、優月の下肢がずくんと熱を持った。

たった一度、優成と愛し合ったのを思い出した。あんな風に、自分も優成と愛し合った。
もし、誰かが見たらあの二人のように、自分たちも幸せそうに見えただろうか。

自分は何もできなかったけれど、優成も優月の何もない胸を撫でて吸った。
下肢に集まる熱い血を、どうにも出来なくて優月はそっとボクサーブリーフをずらした。たまに、風呂場でこすってみたことはあっても、家を出てからはそんな気になれなかった。勉強と睡眠だけのために、仮住まいの優月は毎日緊張していた。

「あ・・・んっ・・・。」

思わず零れた自分の甘い声に、驚いてしまう。声に反応して、ますます優月のものは芯を持った。
ああ、優成さん、触って・・・と、知らずに名を呼び、自分の物をこすった。

「優成さん・・・優成さん・・・。」

会えない優成が恋しくて、優月は泣いた。

*******

いつか隣の部屋の二人が、静かに傍に来ていた。

「優成っていうの?優月の好きな男?」

「う・・ん・・・」

「そんなに好きなんだ。」

「だ・・・いすき・・・」

濡れた顔を向け、素直に肯いた。優月の両膝に背後から紘一郎が手を掛け開いてゆく。
中心に手を添わせた桃李がやがて、やわやわと容をなぞるようにした擦り上げた後、優月の青い茎を口腔に呑み込んでゆく。
柔かく厚い舌が、生き物のように優月の根元に絡みつき、音を立てて吸い上げた。下肢が自分の物じゃないようにがくがくと震え戦慄する。
全身が総毛だって、腕が粟立ってゆく。

「や・・・めて。だ・・・め、優成さん・・としか、ぼくは、こんなことしない。駄目だ・・・ったら、離して・・・っ!いやーーーっ・・・」

優月は逃れようと必死になった。
だがたった一度とはいえ、優月の身体は愛されたことがある。身体のどこか奥の方で、煽る愛撫を求めて背中がしなった。

「いやーーっ・・・優成さん・・・・ああーーーっ!」

「ほら、優成さんって呼んでもいいから。優月、吐いちまえ。」

優月の喉がのけぞって、名を呼び吐精の瞬間を告げた。肩越しに顔を寄せて紘一郎が、優月を貪った。

「すげぇ、甘いの。こいつ、花村さんに会わせたいな。娑婆に帰すのなんて止めちまってさ、連れて行っちゃおうか?」

「馬鹿、桃李。華桜陰の制服見ただろ?それはやばいって。」

優月の精をごくりと飲み干した桃李が、目元を上気させた顔を上げた。優月は踏み込んではいけない場所に足を入れたのかもしれない。ただ、優成に愛された日の、充足感を思いだし荒い息を吐いていた。
ほんの束の間、あの日に帰れた気がした。

「優成さん・・・」

声にならない声を、深く忍び込んだ紘一郎の舌が拭い去った。






(*/∇\*) 「キャ~、一体この二人の正体は・・・?」←作者~~

(´;ω;`) 「優成さん・・・ごめんね。ぼく・・・」

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3 Comments

此花咲耶  

拍手コメントさま

コメントありがとうございます。

王道ハピエン書くって始めたのですが、ちょっぴり怪しい方向に・・・?
段々、追い詰められてゆく優月ですが、何とか幸せにしてあげたいです。
がんばります!(`・ω・´)

2011/06/07 (Tue) 08:33 | REPLY |   

此花咲耶  

けいったんさま

> 矢口桃李と重松紘一郎の二人は 優月が入ってはいけない世界の人たちでしょ!?

そうです。決して知り合ってはいけない人たちです。でもきっと、取り込むの上手いはずです。
>
> 帰っても地獄 この場所も また地獄への入り口

優月はこれからどうなるのか・・・ずいぶん遠くへきてしまいました。
>
> 遠慮なんかしないで 優月は 優成の所へ はやく 逃げて~~~(T▽T)ゝbyebye☆

ハピエンになるんだろうか…?だんだん怪しく・・・。
コメントありがとうございました、うれしかったです。(*⌒▽⌒*)♪

2011/06/07 (Tue) 01:56 | REPLY |   

けいったん  

矢口桃李と重松紘一郎の二人は 優月が入ってはいけない世界の人たちでしょ!?

帰っても地獄 この場所も また地獄への入り口

遠慮なんかしないで 優月は 優成の所へ はやく 逃げて~~~(T▽T)ゝbyebye☆

2011/06/06 (Mon) 22:06 | REPLY |   

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