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紅蓮の虹・81 

コウゲイが、以前に四郎の魂を救おうとしたとき、四郎の魂は半分以上、黒い染みに覆われていたそうだ。


深い悲しみに囚われて、デウスの元を去ろうとした証が残っていたのだと思う。


持ち帰った魂は、そのままおいておくことはできないくらい弱々しかったそうだ。


「四郎の魂は深く傷ついて、今にも崩れそうに脆かった。」


転生も叶わぬほど傷ついた、四郎の悲しみを知っている俺は言葉を飲み込んだ。


「わたしは壊れそうな四郎の魂を、守るために体内に入れることにしたの。」


コウゲイは、イレーネの助けを借りたのだという。


「すまない。わたしは、わたしの虹にたくさんの嘘をついていた。」


確かに・・・

ここに来てやっと、つじつまが合って全てがつながったような気がする。


「実はわたしの龍族は、雌雄同体ではないんだ。」


「一応、固体は別々でイレーネは、単なる友人だ。」


「同化したほうが、過去に飛びやすかったので、ついでまかせを言ってしまった。」


ええ~・・・!


そこも嘘だったのかよ!


俺、他のやつと比べて足とかもつるつるだし、成長遅いのもしかすると、何かのやばい影響かと思ってすごく悩んでたんだよ!


これで、胸とか膨らんだら、まじでどうしようと思ってたのに。


「・・・信じられない。」


俺は、呆然としていた。


「・・・すまなかった。」


絶対、すまないなんて思ってないくせに。


神さまが、思いつきで嘘ついてどうするんだよっ!
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