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紅蓮の虹・80 

「わたしの虹が、正しいわ。」


イレーネは俺の味方だった。


コウゲイが一人で四郎の死と向かい合ってたとき、コウゲイは以前、四郎の魂が地獄に落ちる寸前で、救い上げたのだそうだ。


自分も傷ついて、瀕死の状態だったとイレーネは言った。


イレーネの内緒の暴露話に、俺は思わず叫んだ。


「なんだよ!コウゲイだって、同じことやってんじゃん。」


「わたしの虹。わたしが救い上げたのは四郎の魂だけだ。」


「現世に肉体を連れ帰るような暴挙と、わけが違う。」


コウゲイはふいと横を向いて、そういった。


「・・・まさか、そういう方法があったとは、思いも寄らなかったんだ・・・」


「・・・ありがとう、わたしの虹・・・。」


強くてしなやかで綺麗な赤い龍が泣いた。


幼い子供のように。


もういいから、抱きつかないで下さい・・・・



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