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ホワイトデーは、「shihuto」に行こう 後編 

BL KANCHORO・春企画参加作品 

【ホワイトデーは、「shihuto」に行こう 後編】


沢木 隼(さわき しゅん)

人と関わることが苦手で、口下手。年齢よりも幼く見える高校生。
父親の職業は刑事、溺愛されている。
同級生の木庭周二と恋人どうし。
ひどい近視と乱視で、ダサいメガネをかけているが、素顔は絶世の美少年。

木庭 周二(こば しゅうじ)

木庭組4代目。
沢木隼を子供のころから愛し、秋にやっと恋人同士になった。
隼の父親に、いつも恋路を邪魔されている。
スカウトされて、モデル業も行っている。
いまだに一線を越えられない、不憫な高校生。

伽耶(かや)

隠れ家的大人の玩具屋「shihuto」のオーナー。
表向きは、雑貨店「shihuto」の経営者。



周二の部屋で透明な青い箱を開けた隼は、固まっていた。

「これ・・・。」

周二は隼が怖がらないように、満面の笑顔で隼の衣服をはぎ取ってゆく。
薄い筋肉しか乗っていない滑らかな身体が、つるりとした印象でそこに現れた。

「赤ん坊みたいな肌だな、隼。」
「そんなことないよ。ほら・・・」

腕を曲げると、ぎゅっと力を入れて小さな力こぶを見せた。

「おお、頼もしいな、隼。」
「周二くんは、お兄さんのぼくが守るから、安心して。」
「どうやって、鍛えたんだ?」
「通信空手なの。」
「通信・・・そ・・・そっか。」

太腿をつねって、何とか吹き出すのを堪えた。
いろいろ間違っているが、そこも可愛いので仕方がない。
指で押さえれば簡単に形を変える柔らかい筋肉に、内心苦笑しながら周二は自分の鋼の上半身を晒した。
余分な脂肪のそぎ落とされた見事な体躯を眺め、自分と比べた隼が目を丸くする。
自分と比較して周二が逞しいのに、隼は少し不満げだった。

今日こそ、身体をつなぎ隼と一つになる。
行きつくところまで行って、隼を所有するつもりだった。
パパ沢木は、隣の県境で起きた連続殺人事件の合同捜査会議に出かけて、今日は留守と確かめてあった。
顔には出さないが、周二のぱんつの中の下半身は、これからの甘い期待に張りつめていた。

「ほら…。隼、大人のキスをするぞ。」
「んっ・・・ん。」

隼の舌先が、口腔内で周二をつついては逃げてゆく。
顔を傾けて、深く差し入れると思うさま舌根に巻き付けて吸い上げた。
息ができなくて、酸素を求めて腕の中の金魚が強く喘いだ。
離れれば銀の橋が胸元にかかり、ぬらと煌めいた。

「はあっ・・・ふ・・・ぅ。周二く・・・ん。息、できな・・・ぃ。」

そっと胸の尖りに触れたら、小さく身じろいだ隼を膝の上に後ろ向きに抱き上げて、育ててゆく。
薄い小さな突起を揉みあげて、こねくり回しぷくりと立ち上がって来たのを、そっと覗きこんだ。
「隼のここ、すっげぇ赤くなってる。」
「感じる?隼・・・隼は俺のこと好き・・・?」
「き…聞かなくても…ぼくが、ぱんつ脱ぐのは周二くんの前だけだよ・・・ぅ。」

感じてきたのか、呂律が妖しくなった隼の熟れてふくらんで来た尖りを強く吸う。
膝の上でくるりと回して対面していた。
青いケースから取り上げたツインハートをそっと胸に装着した。
強く圧迫されて、隼はむず痒いような痛みに涙目になる。
2.jpg
「周二くん・・・、もう一個あるよ。こっち、周二くんのね。」
「え?」
「ぼくも、伽耶さんのお店で、パパと一緒に買って来た~。」
「げっ…お前、くそ親父とあんな店に行っちゃいかんだろ?」
「オープンの時に、パパね、開店祝いのお花贈ったって言ってたよ。」

周二の胸に、いやな予感がざわざわと浸食するように広がってゆく。

二本のツインハートを手に取ると、隼は自分の右の乳首につけた鎖の先のボディクリップを、周二の左の胸にそっと装着した。
1鎖とハート
もう一本を右の胸に挟むと、隼は胸を突き出して自分の胸に付けて・・・とねだった。
二本の銀のチェーンの橋が緩くかかり、隼は悪戯っぽく笑う。

「これで、準備完了だね。」
「準備って・・・一応、聞くけど隼、お前これ何するつもりなの?」

意外だという風に、隼は小首をかしげた。
胸から薄い痛みが快感に変わって這い上ろうとしていた。

「ちくび相撲・・・?」
「は・・・あ~~~?」
「パパがね。周二くんはきっとこれを買うだろうから、隼も買っておきなさいって言ったよ。」
「あんの・・・くそ親父~ヾ(。`Д´。)ノ」

怒髪、天をついた周二が思わず立ち上がったら胸からポロリと、煌めくクリップが落ちて行った。

「つっ!」
「ぼくの、勝ち~。」
「もう一回、する?」

「もう一回、する?」の意味が間違ってるぞ、隼。
それは愛し合った後に、俺がお前に言うセリフだ。
広がった後穴が、固く閉じないうちにもう一回行くぞ、隼…と、言うはずだった。

脱力した周二の背後から、隼がもう一回敗者復活戦をしようと誘って來る。
俺のこの、がっくりと頭を下げた暴れん棒は、どこへ行けばいいんだ。
忌々しい隼の保護者の、勝ち誇った笑顔が浮かんで思わず拳を枕に叩きこんだ。

********************************

一方、雑貨屋の秘密の隱し部屋、大人の玩具屋「shihuto」でパパ沢木は、少年と愛し合う伽耶の姿を眺めていた。
「先輩。この子、もう少しでイくから、そこに掛けて待っててください。」
「いい眺めだな。」

大きな椅子に縫い止められた、少年の身体が何度も小刻みに揺れた。

「うっ・・・胸・・・痺れる・・・伽耶さん・・・」

胸に装着された、ボディクリップをぴんと張ると何もない胸に、小さなふくらみができる。

「ほら、君の胸におっぱいができた。」
「女の子みたいに、愛してあげるからね。」

耳元でささやくと、少年の持ち物がふるりと勃ち上がり鮮やかな色になる。

「いっぱい愛してあげたいけど、今日は僕の大切な人が来たから、もうおしまいね。」

簡単に扱かれて、付けられたゴムの中にきわめて淡々と吐精させられた少年は、またおいでと言われて涙ぐんでいた。
隼と同じくらいの少年が横をすり抜ける時、激しい嫉妬の眼差しを寄せ、沢木は困ったような顔をしている。
先輩と自分を呼んで慕う、この黒髪の美しい青年の思いに応えることはできないが、いつも何かと気にはかけていた。

「隼君の恋路を邪魔する嫌な役目は、もうこりごりですよ。」
「ははっ・・・」
「本当はもう、認めているんでしょう?だって先輩、意地悪な企みしながら、すごく楽しそうだったもの。」
「まあ・・・ね。あいつらが本気だって知ってるからな。」
「僕も本気なんだけど・・・。」

手渡された大きなカップの馥郁(ふくいく)たる、珈琲の香りを鼻腔いっぱいに吸い込んで、沢木はほっと溜息をついた。

「ご褒美くださいね。意地悪な先輩。」
「また、来るよ。早く、いい男ができるといいな。」
「先輩がいいのに。」

伽耶の長い髪を、指で梳る(くしけずる)と何もなかったように、男は立ち上がった。
雑貨屋の表からベルを鳴らして出てゆくつれない男の背に、ほっと伽耶はため息を吐いた。

隼とのちくび相撲で、三連敗を喫した周二がこぼしたため息と、図らずも同じ時間だった。

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【おまけ】

(。`Д´。)ノ周二:「この展開、ありえね~~~~!!ホワイトデーの企画ってなんだよ!」
(´・ω・`) 隼:「周二くん、ぼくがちくび相撲で本気出したから、怒ってる・・・」

(´;ω;`) 隼:「周二くん、漢(おとこ)はいつだって、勝負には命を掛けるものなんだよ。」
ヾ(。`Д´。)ノ周二:「だから、そこじゃないって!」

。・゚゚ ‘゜(*/□\*) ‘゜゚゚・。隼:「ぼく、漢(おとこ)らしくがんばったのに~!」
(°∇°;) 周二:「えっと~・いや、あんまり漢(おとこ)らしいんで…驚いたというか?」

(´;ω;`) 隼:「ほんと・・・?」
(`・ω・´)周二:「おうっ!もともと、隼が漢(おとこ)らしいのは、知ってたけどな!」

(*⌒▽⌒*)♪隼:「周二くん!」
(`・ω・´)周二:「ま、いいか。次の機会だな。」


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201102270008389af.jpg
BL KANCHORO・春企画参加作品です。
この作品は詩腐徒交遊記のかやさんの通年使用可の「ツインハート」のお写真お借りいたしました。
ツイン・ハート

いつも素敵なお写真、詩をお借りしていますので、今回、ご本人のサイト名をお店として使用させていただきました。
美人オーナーもご本人がモデルですっ!(`・ω・´)←あやまっとく・・・?

ホワイトデーのお話ですので、BL KANCHOROさま春企画に参加させていただきます。
あんぽんたんな二人の、いつもの話です。
お読みいただければ幸いです。(*⌒▽⌒*)♪

更新を自粛される方もいらっしゃいます。
遠く離れた地で、何もできないまま眺めているより、少しでも気晴らしになればいいなと思って続けます。
被災された多くの皆様が、早く元の生活に戻れますように。此花


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2 Comments

此花咲耶  

鍵付きコメントkさま

「おとうと」>お読みいただいたんですね。ありがとうございます。
くらい話しだったので、もう少しで終わるのにホワイトデーに逃亡してしまいました。

いつも、色々お世話になっています。
お返しする術を持たないので、思い切ってお礼ss…と思ったのですが、お礼になっていないかも。
エレガンス美人と評判の方を、こんな役にしてしまいました。(*/∇\*) キャ~!

> ちくび相撲大うけしました。

良かった!受けてくださった~!(*⌒▽⌒*)♪
困ったことにこんな感性しか持ち合わせていないのでした。
お写真、いっぱいお借りしました。
ありがとうございました。
コメも嬉しかったです。(*⌒▽⌒*)♪
これからも、よろしくお願いします。萠えさせてください。

2011/03/14 (Mon) 14:58 | REPLY |   

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2011/03/14 (Mon) 12:32 | REPLY |   

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