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紅蓮の虹・68 

連れの話と、逆立った髪を何人かが見たせいで、俺の名前は「紅蓮の虹」になった。


ね。


かっこいいんだか、悪いんだかよくわからない話でしょ?


その後、コウゲイに出会ってやはり赤い髪が逆立ったとき、俺は思った。


「ああ、紅蓮ってこういう感じなのか・・・」って。


怖いけど綺麗な強い赤。


何も寄せ付けない強さ・・・


そして、イレーネが初めてあったとき、紅い髪を自分に似ているといってた。


だとしたら、イレーネは俺の母親なのだろうか。


でも、イレーネはコウゲイのように俺に抱きついたりはしない。


どこか、距離を置いているように見えた。

引き伸ばしても、不安はますます大きくなるばかりだった。


ふと気が付けば、俺は無意識に図書館の本を広げている。


表紙に四郎の正装の絵が書いてあって、字も大きな児童向けみたいだった。


コウゲイは俺が何か言うのを待っているんだろうか・・・


何かしなくちゃならないと分かっているけど、踏ん切りがつかない。


時間ばかりが無意味にすぎた。


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