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SとMのほぐれぬ螺旋・13 

医師は、蒼太の病状を極めて冷静に告げた。

「状態を説明しますと、身体の衰弱がとても激しいです。肺以外にも肝臓と腎臓が弱っています。風邪をひいているのと細菌のせいで右肺は真っ白で水もたまっています。左肺だけが動いているような状況で酸素マスク使用もそのためです。」

ぐら・・・と木本の重心が傾いだ。

「大丈夫ですか?」

「あぁ、すみません。続けてください。」

「肺炎球菌による肺炎の潜伏期間は1~3日で突然、発熱や悪寒に襲われます。震えと高熱がしばらく続くと思います。」

「肺炎の原因は、細菌ですか?」

医師は蒼太の眠る傍らの椅子を勧めた。

「肺炎球菌は健康な者が検査すれば、喉に50~60%の頻度で見つかるほどの珍しくもない細菌です。ただ、免疫力があれば悪さをしない細菌で、通常は消滅するんですが、今回のように免疫力や体力が低下したような場合には一気に増殖して肺炎球菌感染症を発症します。」

「樋渡君はずいぶん抵抗力が落ちているようなので、入院をしばらくしていただきます。肺の炎症が酷いので二週間か三週間は安静と加療が必要です。」

ベッドの上で、蒼太が激しく咳き込んだ。

「蒼太っ!」

長く引きつるような咳が続く。
丸くなって咳き込む背中をなでる木本のほうが、よほど病人のような顔をしていた。

「先生、この酷い咳を、楽にはしてやれないんですか?」

「肺炎で咽喉が痛むことは少ないのですが、こじらせた風邪が酷いみたいですね。まあ、このくらいなら、血を吐くようなことはないでしょう。」

「このくらいなら・・・?」

木本の顔からさっと血の気が引き、医師に向けた視線が険しくなった。

「・・・いや。あまりに咳がひどいと、たまに血痰が出たり、咽喉が切れることもあるということです。何かあったら、ナースコールで呼んで下さい。」

医師はそそくさと室外に出て、手招きして隼を呼んだ。

「隼くん。あの人は、君のお父さんと同じ仕事の人?」

「え~・・・っと・・・。関係者です。」

「そう、やっぱり。なかなか激しい性格みたいだね。まるで893さんみたいだ。」

隼はにこにこと笑って告げた。

「木本さんは、樋渡会長のこと大好きなんです。だから、心配でどうしていいかわからないみたいです。」

隼の主治医は、なるほどね~と頷いた。

「あの人、木本って言う名前なの?」

「そうです。木本さん。」

「じゃ、両思いだね。樋渡君もね、ずっとうわごとで彼の名前を呼んでたから、教えてあげて。」

うふふと可愛らしく笑って、主治医に手を振って、隼は教えてあげなくてもいいのと告げた。

「きっとこれから、いっぱい話をするから大丈夫です。せんせ、ありがとう。」

「隼君は、もう、ほっぺにちゅってしてくれないのかな?先生、楽しみにしていたんだけど。」

耳まで染めて、隼は主治医の耳元にささやいた。

「ぼくも、好きな人ができたの。せんせ、ごめんね。」

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 まさか、隼ちゃん入院していたとき介護お寝巻きの下に、ぱんつはいてなかったのはこの先生が・・・と考えるとお話が広がって楽しくなってしまうよね~・・・

「ぼくの出番?」by-らぶ(`・ω・´)
話がややこしくなるので、もういいです。


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