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紅蓮の虹・55 

「爺さ~ん・・・驚かせないでよ。」


「すみません。」


「熱心にお勉強されているので、お茶などお持ちしたのですが、独り言が聞こえましたので。」


うっそ~・・・


「爺さんは、四郎が好きだった?」


「誰もに好かれておいででした。」


「天人と言うのは、ああいう方のことを言うのでしょう。」


天使・・・?


俺の中を、違和感が突き抜けた。


違う・・・、四郎は天使ではなかった。


「爺さん・・俺、ちょっと外にでてくるね・・・」


最近の俺は、以前の俺とまるで違う。


何日も、サッカーボールに触っていないし、図書館にも行った。


自分でも不思議。


コウゲイの使いで爺さんが来たのは、そんな昔の事じゃないはずなのにすごく前の出来事みたいだ。


俺はコウゲイと一匹の龍になって時間の中を行ったり来たりできる。


そして、歴史に残る「天草四郎」の生まれ変わりみたいだ。


・・・サッカー・ボールが足元に転がってきた。


「お願いしま~す!」


遠くで子供が手を振っている。


「よっしゃあ!」


将来有望のJリーガーのお兄さんが(予定だけど)、教えてあげよう。
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