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ずっと 君を待っていた・5 

今更だけど、本家はかなり古い家らしい。

今回は、大事な節目の祭礼だとかで、先祖供養もかねて神楽舞などの神事が、豪勢に行われるのだそうだ。

山陰の方に、本家は在るらしいのだけど、ぼくの家は事情があって大昔にこの地に流れてきたらしい。

その大人の「事情」辺りは、誰も教えてくれないんだけどね。
青ちゃんの家も親戚だから、末席に位置するのだという。

一緒にいくと聞いて、そこはちょっと心強かった。
だってさ、ど田舎なんだよ。
不便なのは我慢できるとしても、山ほどいそうだよね、ぼくの大嫌いな「長いもの」。

「あのさ。人身御供って、基本何をすればいいの?」

親父が席を外した隙に、母親に話を振ってみた。
ちゃんと辞書で引くべきだったと、後で思った。

『人間を神への生け贄(にえ)とすること。また、その人間』

そんなのぱぱっと検索すれば、すぐに分かったのに。

「クシ。行けばわかるわ。」

いつに無く、真剣な面持ちで母親は語った。

「これはね・・・おまえが、この世に生まれてくるずっと前から、決められていたことよ。」

「長い間、海鎚の家では、正当な依り代(ヨリシロ)が生まれてくるのを待っていたの。」

「よ・・・よりし・・・?」

「巫女さんみたいなものよ。」

ぼくの脳内では、近くの神社の初詣でおみくじや、お守り袋を売っている巫女さんが浮かんでいた。

「そう。いつかきちんと話をするけれど、あんたには、早くに亡くなった双子の女の子がいたって話、知っているでしょ?本当なら、その子が最適だったんだけど。」

「う~ん・・・そういえば昔話をしていたような・・・。」

「まあ、家が古いと、色々有るってことよ。」

何、その片付け方。

今のぼくはおそらく珍しい「鳩が豆鉄砲を食らった顔」と言うのを、していると思います・・・・

つまり姉ちゃんが亡くなって、我が家に女の子が居ないので、代わりにぼくが巫女さん(?)に選ばれたと・・・?
それとも、時代劇とかで見たことあるような、あれかな・・・?
幼い頃から男として育てられたが、俺は実は女だったとか?

「とりかえばや」の物語もあった。

テレビドラマでは、女の子として育てられたけど実は男の子ってのがあった。
怨霊と闘う、八犬士だっけ。
八個の玉には、漢字が浮かんでいた。

あ、気がつけば、巫女さんからどんどん話が遠くなってる。




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