FC2ブログ

青になれ・2 

BL観潮楼秋企画【青になれ・2】

一年生連中は、素直に同期の大抜擢を喜んでくれたが、さすがに先輩たちの視線はきつかった。

メンバーを外された先輩と仲間の嫌がらせは、さりげなく執拗に続きだんだんエスカレートし始めた。
顧問がいないときなどは、露骨に何もない関係を、あげつらった。

「いったいどんな手を使ったんだろうね。この綺麗なお嬢ちゃんは、年上キラーなのかね。」
「せんせぇ、可愛がってん。あ~ん。」

聞こえよがしに耳に入るのは下卑た性的なもので、馬鹿でかい嬌声に揶揄されている。
淳也には、まだ少年期の潔癖性が残っているのか、そういう話は耐え難かった。
性的な衝動は、走ってさえいれば昇華できた。
男子校というのは、いったいどうしてこんなスケベな輩ばかりなんだろう。
中等部から、自分が不愉快な性的対象になっているのは知っていた。


「くそっ、気持ち悪い・・・」

生真面目な淳也の両親はアパレル関係の仕事の都合で、夫婦そろって海外(東南アジア)にいる。
小学校のときは、赴任先の治安が心配だとかで、祖父母に面倒を見てもらった。

小さなころから、足が速く小学生記録をいくつもたたき出した。
数あるスポーツ推薦枠の中から、進学するとき祖父母への負担も考えて寮があるからという理由でこの学校を選んだ。
だが、入ってみるとパンフで見るのと聞くのとは大きく違い、閉鎖的な小さな社会で不愉快なことは多かった。
特にスポーツ特待生で入学した連中は、挫折を知らない妙な自尊心に凝り固まった連中が多かった。

自信のあるスポーツ科を選んで受けたものの、油断すると足を引っ張られたりあらぬ中傷を受けたりする。

これまでは一部の連中だけだったが、今度は相手が悪かった。

彼らは、この学校の創設者の孫と、その取り巻きだったのだ。

不穏な空気を振りまいて、彼らはしょっちゅう淳也を挑発した。

「先に手を出したほうが負けだ。」

「口聞くな。目を見るな。」

「あいつらを見たら、貝になれ。」

呪文のように、一人ごちた。




こんな綺麗な子が、むさい男子校に居た日にはそれだけで危険がいっぱいです。
淳也くんは、どうやら思い切り奥手のようです。
走るのは早いですけど、どうなりますか・・・(//▽//)←テクないぞ~  

拍手もポチもありがとうございました、面白いと思っていただけたらうれしいです。   此花。
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村

観潮楼さま秋企画
こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
pioさま超絶美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。うっとり・・・)

関連記事

2 Comments

此花咲耶  

NoTitle

けいったんさま

お忙しい中、コメントありがとうございます。

ご無理はなさらないでくださいね。
再放送で、ご覧ください。(^▽^)ノお忙しくなる前に、リクエストのお話がひとつ完結できて良かったです。
淳也くんは、潔癖で曲がったことが嫌いみたいです。
そんなところは、成長しても変わりません。
「また、お目にかかれるのをお待ちしてます。」byー淳也
季節の変わり目ですから、けいったんさまもお体に気をつけてください。
では、またお目にかかれるの楽しみにしています。

2010/10/20 (Wed) 22:26 | REPLY |   

けいったん  

淳也が 危ない!!

これは まさしく 「掃き溜めに鶴」って ことですね!

それにしても 嫌な奴らに 目をつけられ 可哀相。

今の 沢木パパとは 全然違う雰囲気の 淳也を見てると
隼も 将来 変貌するのかと 想像しながら 読んでます!

ただ また 当分の間 多忙になりそうで 中々 訪問出来そうに ありません。 時間的に 余裕が 出来たら いっき読みで 追いつきますからねー! それまで(^o^)ゞbyebye☆

2010/10/20 (Wed) 22:13 | REPLY |   

Leave a comment