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BL観潮楼H22秋企画【狂おしい秋・恋人達の一番長い夜・12】 

BL観潮楼秋企画【狂おしい秋・恋人達の一番長い夜・12】
秋企画pioさま、全身


きっちり、奥歯が飛ぶほどの一発をくれてやって、釘を刺すのだけは忘れなかった。

「いいか、二度目は無いと思っておけよ。今度やったら、本気でミリ単位で刻むから。」

「ひっ・・・勿論ですっ。」

大学生は必死で頭を下げて、その場から逃げるように消えた。

「あれ。帰しちまったんですか?」

「俺、あいつの検査が陰性だったから、お仕置きで犯っちまう気満々だったのに~。」

松本が残念そうなのが、酷くおかしかった。
そういえば、松本だけはまだ恋人がいない。

周二は、念のために取らせた免許証の写しを松本に渡した。

「縁があれば、上手くいくんじゃないの?」

「何か、周二坊ちゃん、余裕が出来たみたいっすね。男っぷり上がったみたいっす。」

「おうっ。男は多少のことじゃ動じないもんだからなっ。」

詳細を知る木本は、笑いをかみ殺し天井を見上げた。

あの子どもっぽいねんねに、いい子といわれ、挙句の果てに周二くんは、ぼくがずっと護ってあげるからねと、優しく頭を抱きしめられていた・・・なんて、知らなかったことにしたほうが良いんだろうなぁ・・・

沢木が様子を知らせるために、ずっと通話中にしていたなんて知ったら、周二はどんな顔をするだろうか。

周二の一番長い日が終ろうとしていた。

一方沢木もまた、周二の本気を知り気分が良かった。

「隼は、本当にあの泣き虫の野獣でいいのか?」

膝の上にいる最愛の息子は、周二と知り合って以来、ほんの少しずつ時を動かし大人になろうとしていると、沢木も気が付いていた。
このまま強い絆で結ばれて、全てが好転すれば良いと、思っていた。

「うん。」

「周二くんは、ぼくが護ってあげないといけないから。」(`・ω・´)ほんきっ!

「そっか~、隼は強いんだな。」

「お兄さんだもん。」   

隼は病院で長く入院加療し、その後リハビリ生活を含むと二年も入学が遅れていた。
知ったら、あの野獣はどんな顔をするだろうと、沢木は少し楽しみだった。
また、素っ頓狂に驚いてうそだろ~!と、叫ぶに違いない。

「早く、退院できると良いな、隼。」

「うん。これ早く渡したいなあ。喜ぶかな、周二くん。」

渡しそびれた銀色の煌くプラチナ・チェーンに、周二の作ったペンダントが光る。

「金は?小遣いで買ったのか?」

「木本さんに、前借しました。これ、めのほよう、二か月分なの。」

あってないような値段を聞いて、沢木は久し振りに声を上げて笑った。

「そうか~、放課後の真っ裸(まっぱ)で手錠(わっぱ)のあれ、まだ終ってなかったのか。借金払いもなかなか大変だなあ、隼。」

「漢(おとこ)ですから、がんばります。」(`・ω・´)きりっ!

ほんの少し二人の仲が進展した、狂おしい秋が深まってゆく。

狂おしく恋人を求めて泣いた、周二の一番長い夜がやっと終わりを告げようとしていた。





「めのほよう」って何?・・・と思われた方。このお話は、夏企画から延々と続いておりますので、ご覧になってみてください。びっくりあんぽんたんな真実が展開されると思います。
あと少し、おまけが続きます。←おまけなら、さっさと書けと思われるでしょう?
「だって、おまけも長いんだもんっ!」(`・ω・´)きりっ!←居直り中     此花
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観潮楼さま秋企画
こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです~
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4 Comments

此花咲耶  

NoTitle

けいったんさま

なんとっ。二つもお兄さんの隼ちゃんなのでした。(`・ω・´)エヘン !←どれだけ成長してないんだよぉ・・・(T^T)

おまけ書くの楽しかったです。あのね。短いのと死ぬほど長いのと二つ書きました。
長いのも分けずに載せることにしました。待っててくださいね。
けいったんさまがお気に入って下さったらうれしいです。
チビのときのお話と、知り合う間際のお話とです。最初の頃、設定がんがん考えたのを入れました。キリ番リクエスト、自分でやっちゃった。←またかよ~~~。
コメントありがとうございました。嬉しかったです。

2010/09/21 (Tue) 23:50 | REPLY |   

此花咲耶  

NoTitle

pioさま

きゃあっ。今日は麗しい柊一郎くんの違うバージョンの「好き」にきゅんきゅんしました。可愛くて大変です。煩悩の波が、直下台風並みにやってきます。「大好き」ですっ。←どさくさに紛れて。
そして、「お稚児さん」の美しい舞い姿に思わず、開いた口がふさがらなくなりました。ぽか~ん・・・あ、よだれが・・・何て美しいんだろう・・・pioさま不思議なかたですね~・・・人格いくつお持ちなんだろうかとちょっと考えてしまいました。2つ、3つじゃない気がします。
妄想王子は、シンデレラのようにそろそろ妄想世界に帰らなくては・・・。綺麗お子さまたくさんお借りして、本当に嬉しいです。返したくないので、もっと傍に置いておきたいです。
コメントありがとうございました。嬉しかったです。

2010/09/21 (Tue) 22:18 | REPLY |   

けいったん  

隼は おにいさんだもん(`・ω・´)エヘン

周二より 年上だったとは!
あんなに 辛い過去が あったのに <純粋培養>で 育って
これからも そのままでね~...(いや それは困る by周二)

おまけ~♪ おまけ~♪ どんな おまけが~♪ あるの~♪
(*^o^*)。。。おまけ 大好き...byebye☆

2010/09/21 (Tue) 21:55 | REPLY |   

pio  

ああ~…

なんて爽やかなんでしょう。まるでただの妄想王子だった周二くんがちょっと大人びて、かわいい息子のことになると一切何も目に入らなくなる沢木パパが、ちょっとだけ子供離れして、嵐のような季節を通り過ぎ、それぞれが少し成長し、そして……もしかして最初から一番大人だったかもしれない一番ねんねだった隼君が、なんて頼もしく大きく見えるのでしょうか。。。本当になんて狂おしく愛しい……。
緊縛……キューピ~!?うひゃあ~!!これはこれは、大人の階段…?と同時にキュートな予感!わあ~い。ここまでオモロと波乱を乗り越えてきたのですから。やっぱりここは……美味しい萌え、これからもよろしくお願いしま~す!

2010/09/21 (Tue) 21:39 | REPLY |   

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