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BL観潮楼H22秋企画【狂おしい秋・恋人達の一番長い夜・11】 

BL観潮楼秋企画【狂おしい秋・恋人達の一番長い夜・11】
秋企画pioさま全身


まんまと、木本と沢木の策にはまり、周二は犯罪者にならずにすんだ。

こいつを誰が護るんだと言われて、上機嫌の周二は泣き喚いたことも忘れて、沢木に認めてもらったような気がしていた。

「木本、悪かった。俺が、考えなしだった。」

素直に頭を下げる周二になんの悪びれた所もなかったが、木本は約束どおり、隼を襲った男を引きずってきた。

「どうぞ。始末の方法はおっしゃってくだされば、こちらの方で片づけますから。」

「ミンチにかけて魚の餌にしますか?後腐れなく、骨まで焼却しますか?あぁ、去勢が先ですかね?」

引き据えられた男は、まだ若い大学生と言うことで、どれだけの悪党面かと思っていた周二も木本も拍子抜けしていた。

「おまえが連れ込んだのは、この木庭周二の情夫(イロ)だぜ?覚悟はできてるんだろうな。」

顔を寄せると歯をかたかたと走らせながら、その場に盛大に小便をちびった大学生に、周二はこんなヤツに泣き喚くほど腹を立てていたのかと思うと、自分がちょっと情けなくなってきた。

「くせぇな、もう。」

「おまえさ、隼をなんて言ってひっかけたの?」

「ひっ・・・あわわ・・・・」

「びびんなって。ちゃんと話したら、無傷で返してやるよ。」

返してもらえると聞いて、男は必死で話をした。

「そっ、その日、待ち合わせをドタキャンされて、イラついてる所に何かすごくうれしげに歩いているのが目に付いて・・・つい、声をかけたんです。可愛かったし。」

「そうだな、可愛いのは仕方がない。それで?」

「どこへ行くのって聞いたら、宝飾屋さんに恋人にあげるものを取りに行ってきたって言うんで、その人なんていう名?と聞きました。」

「ふ~ん・・・」

『周二くん。』

頬を染めてはにかんで答える隼に、大学生は告げた。

「あ、確か、その人じゃないかな。この先のホテルで具合が悪くなったって、さっき医者を呼んでた。」

「えっ!?周二くん?えっと、あのっ、こんな銀色のペンダント持ってた?」

「あぁ、持ってた、持ってた。すごく大事なものらしいね。あ・・・っ、もしかすると彼氏とおそろいなのかな?」

「そうです。周二くんがぼくのために、作ってくれました。あぁ、でもどうしよう・・・周二くんの所へ行かないと、心配。」

大学生は言葉巧みに、隼をホテルへと誘うのに成功した。

「きっと、君の来るのを待ってると思うよ。具合悪そうだったからさ・・・良ければ、彼のいるホテルに連れて行ってあげる。」

そう言えば、さらうのは簡単だった。

「一緒に行ってくれるんですか?ありがとうございます。助かります。」

そうして付いてきた隼を、ホテルで押し倒し事に及ぼうとしたが、そこは上手く行かなかったと男は告げた。

周二は黙ったまま静かに先を話せと、顎をしゃくった。

「後孔を解そうとしたけど、あの子は全然固くて小指の先すら入らなくて、爪で内側を傷つけてひどく出血させてしまったみたいでした。」

「で、仕方なくひっくり返してしようとしたけど、素股も俺が早漏だったんでぶっかけただけで終りました。その後、急にがたがた震えだして焦点が合わなくなって様子がおかしくなったんで、俺、その場にあの子をほったらかして逃げたんです。本当に、すみませんでした。」

周二は、しおれてしまった男をどうこうする気は、もうなかった。
無事だったからと、まるで仏のような慈悲の心で許すことにした。
隼なら、きっとそうするだろう。

壊れそうな心を抱えながら、隼は朦朧としながらも、周二の下に帰って来た。

真っ直ぐに、周二を目指した。

それだけ知れば、十分だった。





ちゃんと、絆ができてた・・・。そう思うとちょっぴり幸せな周二くんです。良かったです。
早くぴんくのゾウさんと遊びたいです。「ぱお~!(`・ω・´)」←通訳「元気~!」 此花
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観潮楼さま秋企画
こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです~!
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4 Comments

此花咲耶  

NoTitle

pioさま

アドさまに教えて頂いて、新人ですけど入れていただきました。美麗絵も素晴らしいですけど、お書きになる文章好きです。きゅんきゅん萌えポイントいっぱいです。
シーロン隊と柊一郎隊にはいってますので、母上さま、今後ともよろしくお願いします。
・・・って、入隊のご挨拶をここでしてどうする・・・・?

周二くんと隼ちゃんのぴんくのゾウさんはどうなるのでしょう。
おまけが終ったら、隼ちゃんのぱお~を書きたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
一応タイトルも決まっています。題して「緊縛キューピー」・・・絶対、上手く行くわけないと豪語しているようなタイトルです。(--;)
コメントありがとうございました。嬉しかったです。

2010/09/20 (Mon) 21:57 | REPLY |   

此花咲耶  

NoTitle

けいったんさま

きゃあ。本当だ~、超えてます~!!どなたか分かりませんけど、ありがとうございました。
良かった、今回自分で踏みませんでした。(^▽^)ノ←やっぱ、あんぽんたん・・・。
どなたか、おっしゃって下さい。此花から熱い、うちゅ~っ!を贈ります。←この段階で完全黙秘決定~。(T^T)

隼ちゃん、大丈夫です。余りに可哀想で、作者が陵辱できませんでした。
大好きになっちゃうと、何もできないって本当ですね。
仲良くなって、秋が深まります。
コメントありがとうございました。嬉しかったです。

2010/09/20 (Mon) 21:48 | REPLY |   

pio  

ドキドキハラハラ…

過去は戦場だったけど、こっちは爪でちょっぴり安心です。。。(隼くんの心の中は違うけど…)またピンクの象さんに会える~♬隼く~ん。
しかし……小指でダメなら妄想王子のでか◎んだとどうなるんだろう……妄想王子の想いは遂げられるの~!?ぱお~ん!!
はっ…K.K.K団の方!?ごめんなさい。変態で汚すのはほどほどにしますー!って、違いました。(*・v・*)テレテレ。じゃあ……ワタシは……ファンクラブのファンクラブということで……きゃあ。ハズカシ。(*//o*)``
ありがとうございました♬

2010/09/20 (Mon) 21:28 | REPLY |   

けいったん  

<22222>が 超えてるーーー!!

誰が 踏んだのかなぁ? 此花さまの為にも 名乗りあげて 下さいませm(_ _)m...お願いします

隼は、大丈夫だったんですね~。良かったぁ~ 小指ちゃんで・・・(^0^;)...ホッ...

でも 小指ちゃんでも ダメだもんねー。だから お仕置き 決定!
さようなら~大学生くん(^o^)ゞ...後は チョン切りの刑が 待っているよ~...byebye☆

2010/09/20 (Mon) 21:18 | REPLY |   

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