FC2ブログ

BL観潮楼H22秋企画【狂おしい秋・恋人達の一番長い夜・5】 

BL観潮楼秋企画【狂おしい秋・恋人達の一番長い夜・5】
秋企画pioさま全身

救急車が来ても、周二は同乗しなかった。

「何もできずに隼の側にいるより、俺は俺のすべき事をするから。」

「おまえ、行ってくれ。松本。」

今はぐったりと物言わぬ恋人を松本に託して、赤色灯は忙しなく大学病院へと走り、周二は気合を入れて両手で顔をぱんと張った。

「ふんっ!!」

「さ、行こうか。」

「どこへです?」

「出し惜しみするなよ、木本。もう、掴まえてんだろ?バラしに行く。」

薄く若者らしい笑みさえ浮かべて、周二は飄々としていた。
だが、守役としてはここは本心を隠して、とめねばならない。

「周二坊ちゃん。後はこちらに任せてもらって、坊ちゃんはねんねが目覚めたときに側にいてやった方が・・・」

「隼が死にそうな目に合ってるときに、側にいてやれなかった俺が、どの面下げて目が覚めたとき会うんだ?逢うのは、片付けてからでいい。」

「駄目です、周二坊ちゃん。」

自暴自棄とも取れる言葉に、木本は思わず本気で止めにかかった。

「何言ってるんです。ねんねはマル暴の沢木のせがれですよ、そんな報復求めません。」

「周二坊ちゃんが、両手を血に染めちまったら、自分のせいだと知ったねんねの傷口がもっと広がっちまうんです。」

周二は子どものように木本に食い下がった。

「何で止めるんだ!?だったら何で隼は、病院に運ばれなきゃならないんだ?あいつの仇は沢木にゃ、ぜってぇ討てないだろうがよ!」

「沢木の代わりに、俺が消してやろうってのが何で悪いんだ!!え、木本!俺が頷くように納得させてみろ!」

木本は周二の姿に見惚れていた。
そのまま、喉笛を噛み切らせてやりたい・・・と、本心が疼く。

「おまえも、知ってるんだろ?隼は、ガキの頃のトラ何とかのせいで、親しいヤツとのしゃべりがガキみたいだったり、チンポもちっこいままホーケーだったりするんだろ?」

「それって、成長が止まってるってことなんだろ?」

だからこそ今でも沢木は隼の動向に目が放せず、追跡機能もはずせないでいるんじゃないか、と周二が言う。

周二の理屈は、確かに的を得、恐ろしいほど理にかなっていた。






周二くん、あんぽんたんじゃなかった。
何か、思ったよりかっこよくなってしまったので、今回(・・・に限り)素敵絵のイメージ崩さなくてすんだなぁと喜んでいます「・・・ぱお~・・・(´・ω・`)」←通訳・「・・いつもと違う~・・・」
もう少しだけ、こんな感じです。   此花
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村

観潮楼さま秋企画
こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです~~!

関連記事

3 Comments

此花咲耶  

拍手コメント様

周二は実はあんぽんたんなだけではなく、かっこよかったりします。
モデルですしね……隼ちゃんの可哀想な過去話など、このシリーズは此花は思い入れがあります。
お読みいただき嬉しいです。感想コメントありがとうございます。(*⌒▽⌒*)♪

2013/01/31 (Thu) 14:42 | REPLY |   

此花咲耶  

NoTitle

けいったんさま

きゃあ。今日はもしかして感想コメント祭りでしょうか。わ~いっ!めっちゃ嬉しいです。けいったんさま、太っ腹企画ですか?
早くぴんくのゾウさんが気が付けば良いのにね。
「・・・ぱお~・・・(´・ω・`)」←通訳「・・・周二くんが可哀想・・・」
コメントいっぱいありがとうございます。うれしいですっ!「うちゅ~っ!」

2010/09/14 (Tue) 23:07 | REPLY |   

けいったん  

"摩利支天”状態 続行中・・・

カッチョイイ 周二くんの 暴走は 止まらないーー!!

その気持ちは 痛いほど 分かるよ。でも そんな事をすれば 木本が言うように <ねんね>の隼が 悲しむんだから(ToT)

まだまだコメは 続く・・・

2010/09/14 (Tue) 21:51 | REPLY |   

Leave a comment