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BL観潮楼様・夏の企画「お仕置きの夜と朝の間に・・・3」 

BL観潮楼様・夏の企画「夏―心を焦がす恋―」


夕陽の射す部屋で、周二は松本と散々けちをつけていた。

「何?木本ってばミイラ取りがミイラになったの?」
「名前が悪かったんすよね~、ほら、この間ションベン小僧に掻っ攫われた、兄貴の好きなヤツ。」
「え~と、サッカーの何とか蒼太って選手・・・?」
「同じ名前ですもん。」

周二にしてみれば面白くないが、木本が気に入ったのなら仕方ないだろうと思っていた。
失恋した後の、酷い落ち込みを間近で見ていたからだ。
「仕置き」といいながら、うっかり木本は取り込まれて、愛をはぐくむことにしたようだ。
やりすぎて丸一日、腰が立たなくなった生徒会長を、甲斐甲斐しく面倒見たらしい。

「なあ、あいつってば,サディストなのは知ってるけど、実は隠れショタなんじゃねぇ?」
「兄貴の趣味も、よく分かりませんね。てっきりガチだと思ってたんだけど、ショタコンか~・・・」
「女もいけるし、何でも来いじゃないっすか?」
「すげぇな。」

ふたりは、しみじみため息をついた。

「今日で、仕置きはお終いだって言ってたよな。客に見せるんだろ?」
「木本の兄貴が久々に仕切るってんで、キャンセル待ちが出てるそうです。」
「あいつ、身体もつかなぁ・・・」

このまま、隼といたらいつか自分も「死ぬよりこわい」お仕置きされるのだろうか・・・
周二はぞっと身震いした。

「あんなとんがったやつ、可愛くも何ともないがな~・・・」
「ねんねの方が百倍可愛いですけどね、早く来ませんかね~・・・」

生徒会長のお仕置きは人事なので、二人はまったりとくつろいでいた。
ふと、松本が生徒会長の落ちた名札に気が付く。

「樋渡・・・?どこかで聞いた名字だなぁ。」

流しっぱなしになっているテレビはニュースを映していた。

『・・・しばらく、わが国での執行はされていませんでしたが、今回政権交代によって法務大臣の決定が下されたんですね。』
『はい。犯した罪にはしかるべき罰をという信条で、認可させていただきました。』
『どんな悪にも、全身全霊で立ち向かう所存で居ります。』

『樋渡法務大臣、これからの刑執行については?』
『裁く立場に居ります人間が、民意を・・・』

うんぬん、かんぬん・・・・・・樋渡・・・?法務大臣・・・・?

「似てるな・・・と、いうか、あいつ母ちゃんそっくりだな。」
「正真正銘のサラブレッドか~・・・って!ばれたら国家権力並みにやべぇじゃね~か!止めねぇと。」

二人は木本を阻止しようと、木本の店「螺旋階段」に走ったが、時は既に遅かった。

そっと覗いた店の中央で、隠微なライトに照らされた半円型の舞台の上、半分露わになった木本の綺麗な筋肉質の上半身が見えた。
一任されたお仕置きの仕上げは、よりによって衆人環視の中で行うことにしたらしい。

白いシルクに透ける、背中一面の見事な緋鯉は龍に成ろうと懸命に滝を駆け登る姿を描いたものだ。
濃い朱赤は強い色気を放ち、一目で人を虜にする。・・・は、おいて置いて。

初物見物で、ギャラリーは大入り、立ち見まで鈴なりだ。
ピンスポットに浮かぶ痛ましい姿。
幼い舌使いで樋渡蒼太が木本に抱え込まれるようにして仕えていた。

「いいか、歯ぁ立てんなよ・・・」
「しっかり濡らしとかねぇと、きついのはおめぇだからな。」

優しく触れたら、背中がビリとこわばった。
短い鎖の付いた拘束具の黒いベルトが、これから使用されるために、四肢の関節に掛けられていた。
これから自分がどこへ堕ちて行くのか見えないように聞こえないように、目と耳は厚いラバーで覆われ、顔は半分しかわからないようになっている。

あれで案外優しいとこあるから、大丈夫じゃね・・・?・・・といい訳をしながらそっと扉を閉じた。

サディストの木本は経営者の顔で、生徒会長を万来の客の前で抱こうとしていた。
木本の本気の怖さを、二人は知っていた。
何をされるか分からない恐怖は、見えないと倍増する。
菱に縄目を受けた肌は、まだ青白く緊張したまま、これから仕置き用の椅子に四肢を開いて晒され、固定されるのだ。

嗜虐好みの客は、木本の罠に落ちた獲物がもがきながら色に堕ち、喜色に開花する瞬間に立ち会うのを期待していた。
慎ましい排泄器官は、透明なディルドゥを受容する紅薔薇へと形を変えられ、残酷な長い責めが夜明けまで延々と続くのだ。

芯を持ち始めた木本のモノに・・・これから自分を酷い目に合わせる凶器に、必死で舌を這わせる生徒会長の・・・・明日はどっちだ。


「・・・見なかったことにしよう。」

「そうっすね、ねんねもう来てるかな~・・・」


もうすぐ、狂った夏が終る。

秋の気配が近づいていた。



お仕置きの夜と朝の間に4へ続きます。


明日はどっちだ・・・って?逃げた~!此花逃げました~!!誰か、掴まえてぇ・・・じゃなくてそうっとしておいてください。もう、限界です。・°・(ノД`)・°・赤ペン先生が欲しいよぉ!後、少しだけ続きます。  此花
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4 Comments

此花咲耶  

NoTitle

けいったんさま

きゃあ。コメントありがとうございます。どきどきでした。誰も何も言ってくださらなかったら、内心やっぱり駄目か~と落ち込むところでした・°・(ノД`)・°・え~ん、ありがとぉ・・・←根性なしっ!

沢木パパに関しては、何しろ国家権力ですから、直接手を下すわけにはいきません。おお~、あっさりとけいったんさまに、ばれてますね~。「愛」を粗末にする人、食い物にする人にはきついお仕置きが発動されます。
設定上では木本は、一度やられてます。

今夜上げるお話では、木本は思いっきりきゅんきゅんのあんぽんたんです。笑ってやってください。(^▽^)v
「凍月」はほんのちょっぴりですけど、甘い場面もあります。
けいったんさまのお好みでしたらうれしいですけど、どうかなぁ。
エチ場面は我ながら呆れるほど拙いですけど、今後も逃亡しないですむようにがんばりたいです。
色々目から鱗がぽろりの日々です。。。。。。。。。いっぱいよ。いつか、シリアス書きたいです。
コメントありがとうございました。とても、うれしかったですっ!

2010/08/25 (Wed) 08:41 | REPLY |   

けいったん  

此花さま、その先は 行き止まりよ~

ムフフフフ  とうとう追い詰めたわ、もう 逃げても無駄よ! 此花さま、絶体絶命か!?
 
大魔神=セーラームーン=沢木パパは 樋渡の父親の事を 知っていて 自分で 手を下さなかったなー。流石 天然くんの父親だ! 策略家だよねー。ねー。

木本も 案外初心な奴ですね。同じ 蒼太と言う名前で 胸キュンだなんて・・・

「凍月」...四之宮くんの気持ちが 気になって仕方がありません。今の所は 優しいクラス・メイトだけどねー。このまま みぃくんの 親友になってくれたら いいのに...

今朝 ちょっこと覗いたんですが、この時間まで 我慢して 待った甲斐がありましたッ! いっぱい 読めて 幸せ~(*・v・*)...byebye☆

2010/08/25 (Wed) 00:16 | REPLY |   

此花咲耶  

NoTitle

アドさま

きゃああっ!赤ペン先生~~!!
「・・・見なかったことにしよう。」・・・が正直な気持です。
何かもう、頭の中がいっぱいになってしまって、詳しい描写は殆ど書けてないくせに死にそうでした。エチ場面って、どうしてこんなに体力使うんでしょう・・・°・(ノД`)・°・え~ん、むつかしいよぉ~(泣)
アドさまのお家に行って、高級洋菓子を頂いた後は、此花の温泉饅頭でもお召し上がり下さい。
蒼太はたぶん若いので、あっちはおそらく元に戻るはずです・・・きゃああ。コメントありがとうございました。うれしかったです!

2010/08/24 (Tue) 22:34 | REPLY |   

アド  

きゃああ(◎ω◎)

2話まとめて読んじゃいました~~。
此花さんエロスー!
生徒会長かーわーいー!
蒼太のアソコが紅薔薇に姿を変えて…(((=ω=)))ブルブル
それで…どうなったの?
わー、逃げてる~。
逃げちゃだめ×3~。
興奮マックスです~~。

2010/08/24 (Tue) 22:10 | REPLY |   

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