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BL観潮楼様・夏の企画「狂った夏」愛犬志願・3 

pioさま挿絵ss
BL観潮楼様・夏の企画「夏―心を焦がす恋―」

「狂った夏」愛犬志願・3



冷酷なこえが響く。

「ずいぶん、楽しそうじゃね~か。」
「すんません!ホントすんません!」

もう見慣れた、何度目かの土下座の風景だった。
マル暴担当、沢木刑事が顔を出したとき、最愛の息子は隣の部屋で、真っ裸で手錠を嵌められ首輪をつけられていた。
しかもご丁寧に、逃げられないように皮鎖でベッドの足と足首がつながれているという有様だった。

「なんで、こういうことになってるんだ?隼。」

・・・と、聞かれた隼は、あっさりしゃべってしまった。

「ん~とね、隼ね。今日から周二くんの犬になりました。」
「犬?・・・だぁ?」

その後、

「漢(おとこ)は、自分の落とし前は自分で付けるものでしょ?」
「だから、ぼくは覚悟を決めました。」(`・ω・´)きりっ!←隼

と隼が可愛い顔してきりりと決心を告げていたけど、絶対沢木は聞いてない。

「ほ~ぉ。」
「で、郵便配達員が来たり、ガスの集金人が来たら、俺の隼がわんわんて知らせるのか?あぁん?」
「すんません!ホントすんません!」

ひんやりとした冷たい空気が流れ、周二は生きた心地がしなかった。

「おいたが過ぎると、そろそろ本気でお仕置きやっちゃおうかなぁ。」

その仕置きの意味を知る、木本は蒼白になって沢木を見つめていた。

「あの、沢木の旦那。これはほんのお遊びで・・・元々、ねんね・・・隼坊ちゃんがご自分で借金を始末するって言い出した話なんで・・・」
「木本、言うようになったなぁ。そういや、お前にも仕置きしたこと有ったなぁ。あん時は確か病・・・」
「すんません!ホントすんません!勘弁してくださいっ!」

沢木が全てを言い終わらないうちに、木本は平身低頭で床に這いつくばった。


そして、話をする間向こうに行ってろといわれた隼は、今、たらたらと脂汗に浮いていた。

「あ・・・どうしたんだろう、ぼく。」

下腹に、差し込むような鈍痛が走った。

「しゅう・・・じくん・・・た、助けてっ・・・」

それは、誰も気付かないほんの微かな声だったが、周二はまるで犬のように聴覚を働かせて隼の元に走った。

「お、おな、か・・・痛いよ。しゅう、じ・・・くん・・・」
「隼っ!」

クーラーの冷気は、普段どおりだったが真っ裸の隼には強すぎたらしい。
ぐったりと顔色をなくした隼を抱えて、周二は地球の真ん中で愛を叫んだ。
そういえば、以前にも叫んだ。

「死ぬな、隼!俺をおいて、死ぬな!」
「あ・・・しゅう、じ・・・くん・・・助け・・・」

縛められた両の手が、力なく空をかいて身体の横へ流れた。
目尻から、つっと涙が一筋、顎に伝う。
切なく、眉がひそめられきつく瞼が閉じた。

「隼!目を開けろ、隼!」
「だめ・・・も、限界。・・・でちゃう・・・っ・・・」
「隼~~!!!死ぬな、隼~~~!!」」
「あっ・・・おしりが。きゃあっ。」


どこかで何かが、ぴりと裂ける音がした。




愛犬志願4へ続きます。


参加中です。
短編小説です。
夏、小説

「ひ・・・ぃっく。」
「え~ん、でちゃった・・・ぁ」・・・みたいです。
すんません、ホントすんません。
続くのか・・・こんな感じで続くのか・・・?
pioさまの美麗なお子さん、ひどい目にあわせてしまってごめんなさい。ごめんなさい・・・二度目、ちびらせてしまいました。
おなかの弱い子に、クーラーは禁物ですねっ!と言う、注意喚起も含みまして。(`・ω・´)きりっ!←此花(ばかっ!)
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●こちらのpioさまの鼻血ぷぷっの美麗絵は、BL観潮楼様、夏企画「お題絵」ですので、それ以外の目的の持ち出し使用はお控えください。



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4 Comments

此花咲耶  

Re: ビリッ

アドさま

きゃあっ。お越しいただきありがとうございます。
何かもう、いじめっ子になってしまいました。
このまま行くと大変なことになるといけないので、これ以上う〇ち、ちびるのは自粛します。(`・ω・´)きりっ!
精力的に日々更新されているアドさまの作品を拝見していると、やはりテクを磨くには数をこなすしかないのかもと目から鱗が。。。。。。。。。とね。
大人の階段、転がり落ちそうです。コメント、ありがとうございましたっ!

2010/08/12 (Thu) 00:16 | REPLY |   

アド  

ビリッ

(≧∇≦)ノ彡 バンバン!
凄くかわいい、ビリッです。
もう次話も読んだのですが、こっちの展開にドッキドキでコメ!
この後、パパとのいちゃいちゃップリも大好き~~♪

2010/08/12 (Thu) 00:00 | REPLY |   

此花咲耶  

Re: No title

あみさま

きゃあ。お久し振りです。
コメントありがとうございます。似たような名前ばっかりですね、適当さが良くわかります。
お知らせもありがとうございました。

手探りで書いていますけど、読んでいただいてうれしかったです。
こういう話は書いた事がなかったので、自分でもどうなるのかしらと手探りでしたけど、書き始めると楽しいです。でもね、ご覧のとおり作者にテクがないので、主人公がかわいそうなことになってます。^^;

2010/08/11 (Wed) 00:19 | REPLY |   

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2010/08/10 (Tue) 23:29 | REPLY |   

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