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小説・凍える月(オンナノコニナリタイ)・35 

それにしても・・・と、受け持ちの先生は、たまに困ったような笑顔を浮かべた。

「従兄弟だっていうのに、君は翔君とはずいぶんタイプが違うんだねぇ。」

「君は、まるで・・・」

その先は、もう言わなくても分かるよ、先生。
ぼくのこと・・・




『オンナノコミタイ』って言うんでしょ?


先生は、そのあと

「海広くんに、本当に男の子のしるしは、ついてるのかな。ん~?」

と、言ってぼくの顔を覗き込んで長い間じっと見つめた。
何も楽しくないのに、無理やり浮かべたような笑顔が歪んで見えた。
大きな息遣いが、いつもと違ってどこか変だった。

受け持ちの先生は、なぜだか普段から、ぼくをぺたぺたと意味なく触っていた。
黒板消しをクリーナーにかけるときなんか、ずっと後から手を添えていて一人で出来るのにと思って、ちょっと不満だった。
授業のときと全然違う雰囲気の、受け持ちの先生が

「海広くん。ちょっといらっしゃい。」

と、誰もいない放課後の教室に時々手招きをする。
伸ばしかけた腕から、ぼくは後ずさって逃げた。

何となく、変な空気。

何となく、変な先生。

誰かが、側にいっちゃだめって言っている気がする。

その日の放課後。

ぼくは翔兄ちゃんのサッカーが終わるのを、じっと待っていた。

翔兄ちゃんが、みぃ、ボールが飛んでくると危ないから教室で待ってろと言ったから。

クラスのみんなは帰ってしまって、何だか寂しい独りの教室だった。

窓辺で翔兄ちゃんが走り回るグラウンドをぼんやり眺めていると、いきなり背後から忍び寄った誰かに抱きすくめられた。

「ひゃあ・・・っ」

誰かの、整髪料のきつい臭いを嗅いだ。

「あっ・・・。」

いきなり引き倒されて、ぼくは床で思い切り頭を打って、ぼうっとしてしまったみたいだ。

天井がぐる・・・と回った。




みぃくん、ピンチです。
可愛い子には、色々な試練の襲い掛かる世の中です。
立秋と言うのに、まだまだ暑い日が続きます。体調管理に気をつけてください。
残暑お見舞い申し上げます・・・って、ここでごめんね。 
帰省されている方、道中お気をつけください。 此花
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2 Comments

此花咲耶  

NoTitle

けいったんさま

きゃあ。お越しいただきありがとうございます。
まるでテイストの違う話なので、脳みそがぐるんぐるんです。
みぃくんは、結構重くて切ない話なので、色々可哀想な目にあってます。BLとちがう~~・・・と突っ込みいれながら、お読み下さい。

「狂った夏」うそぉ、けいったんさまの敗北宣言・・・?とんでもないですっ!此花は「周二くんの立てた予定が全て」狂った夏、と言う感じではじめましたが、妄想に狂った夏って言うほうが一生けんめいが伝わる気がします。
妄想キャラじゃない話も書いてみたのですが、妄想していた方が良かったかな~・・・
脳みそ振り絞って、がんばって妄想広げます。
コメントありがとうございましたっ!うれしかったです。

2010/08/14 (Sat) 21:14 | REPLY |   

けいったん  

どうなるのーーΣ(@o@;)

みぃくんが 危ないッ! 正義のヒーローは現れるのかッ!!
...続く...んな せっしょうなぁ~。気になる度 100%ですよー。でも 大人しく 待ちます、ハイ(・_・)ゞ

『狂った夏』...この『狂った』は もしかして 妄想に『狂った』周二の 『狂った』では? 妄想では 負けないと思っていた私ですが 周二には <完全敗北>宣言をします。周二の妄想キャラは 地平線の向こう 何処までも 突っ走っていって欲しい~♪

(T3T)...周二に 負けるなんて悔しいっす...byebye☆

2010/08/14 (Sat) 16:43 | REPLY |   

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