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小説・凍える月(オンナノコニナリタイ)・21 

18禁です、苦手な方ご注意下さい。


「裏の事情は、どこにでも転がってるんですよ。」

「これも、立派なお金儲けの「お仕事」ですからね。」

成瀬が少年を励ました。

「さぁ、がんばろう。もう一回、うまいこと勃つかな?」

「目を瞑って。先輩、キモチイイって、言って縋ってみて。」

金髪が近寄って、手を伸ばして、少年の中心を緩く扱いた。
ゆっくりと立ち上がる、男のしるし・・・

「あっ・・・ん・・・せんぱ・・・きもちいい・・・」

「せんぱ・・・ああっ、ああっ・・・きもちいい・・・・・」

「ああ・・・ああ・・・」

背中で続く卑猥な言葉を聞きながら、俺は眠るみぃくんをそっと抱き上げると、自分の部屋に退散した。
何となく、いたたまれない気持だったが、おそらく演じている方もそう思っていたのだろう。
段々、正常な感覚が麻痺してきそうだった。

「あっ、あ・・・っ、せんぱ・・・やっ!もっ、いくっ!ああっ!」

扉を閉める時、一際大きな嬌声が聞こえた。
成瀬の声が、終わりを告げた。

「はい、カットー。」

契約の書類に名前を記しながら、

「夢のためなんで、何でもやります。よろしくお願いします。」

と語った、青年の一回分の射精の代金は一体いくらなんだろう・・・
あの少年の、夢はいくらで買えるのだろう。
のけぞった少年は、金で買った夢に満足するのだろうか。

みぃくんのあどけない寝顔には、涙の走った跡がある。

「みぃくん・・・」

心の中で詫びたら、ほんの少し身じろいだ。


その日から、海広との生活が始まった。

正直に言えば、俺の考えが甘かったとしか言いようがなかった。
一枚の薄いワイシャツ。
それが海広の衣類の全てだと聞いて、愕然とした。
ひらひらとみぃ君が動くのにあわせて、シャツの裾が揺れる。

「本当に、これだけなのか?」

「着せても、脱いじゃうから仕方ないかな~って。」

「パンツは・・・?」

「基本穿かないな。まぁ気が向けば、たまに里奈の脱いだひらひらしたやつを穿いてるけど?」

・・・自称、よくやっているという保護者、金髪の成瀬にも、あまり常識がなかった。
これは狼に育てられたアマラとカマラの話じゃない、現実だ。
ぐらりと視界が揺れるのを覚えた。
ショックの余りの、脳貧血だろうか。

「みぃくん。パパともう一回、可愛いお洋服買いに行こうか。」

近くのスーパーで、勧められるまま安い子供服を買ってきたが、みぃくんはどれも気にいらなかったようだ。

「我慢して、そのパンツはいて行こうか。ね?」

小さなブリーフに、窓があるのを見つけて、指を入れて遊んでいる。

「みぃくん、里奈ちゃんのふりふりパンツはく。」

愁都の好きだった、流行りの戦隊物のついたランニングとパンツもあっさりと却下され、俺は脱力した。
確かに、レースとフリルの白いスキャンティーは、可愛いみぃくんによく似合って・・・。

・・・駄目だ、俺。

美千代、子どもってどうやって育てるんだっけ・・・?



これから、悪戦苦闘の子育てが始まります。
長いお話になりそうです。
よろしくお願いします。 此花
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