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隼と周二 学園の狂騒 9 

堪忍袋の尾が切れた周二は、ついに学校では親しくしないと言う決め事を犯して、隼を掴まえた。
「は、はなしてっ」
「離してじゃなくて、俺が話があるんだよ」
怒ったときの周二は、隼も本当は少しだけ怖い。
元々、大きな声は昔から苦手だった。
いつにもまして低い野獣のうなり声は、隼の喉元に喰らいつきそうなきつい視線と両方で、隼を威嚇していた。
涙目になるのを、懸命に堪えた。
「なんですか?木庭周二くん」
「なんですかだ~?舐めてんじゃないぞ、隼、てめぇ」
真っ青になった小さな顔を向けて、隼の頬は強張っていたが歯を食いしばって泣かなかった。
それが余計に、周二をイラつかせた。
「借金払いはどうすんだ?毎日、めのほようで済ませるんじゃなかったのかよ?」
「は、払うから。お金はしばらく待って」
「放課後、毎日来る約束じゃなかったのかよ」
「もぅ、いかない」

周二は自分でもヤバイと思ったが、血が上り始めていた。
「行かないって?それはちょいと、虫が良すぎるんじゃね~か?あれやこれやで、色々かさんでるだろうが。こちとら、慈善事業やってんじゃないんだがな」
「だ、だったら木元さんに紹介してもらって、誰かにぼくの「おちんちん」買ってもらうからっ!それで、なるべく早くお金作るからっ」
周二のどこかで、何かがぷちっと音を立てて切れた。
「ふざけたこと言ってると、犯すぞ、こら!」
「何勝手なこと言ってんだ。何でお前が、勝手に「おちんちん」売るんだよ!そういう話をしてるんじゃないだろ?」
周二の粗野な野性の声に隼は怖気て後ずさり、今は最愛の恋人に恐怖される自分が、無性に腹立たしかった。
いつからこんな風になってしまったんだ。

『俺に悪い所があるんなら、ちゃんと言葉にして言ってくれ。本気でちゃんと直すから。』

そう素直に優しく言えばよかったのに、周二も意地になっていた。
「や。離してっ」
「うるさいっ」
周二はずるずると嫌がる隼を引きずって、旧校舎に向かった。
旧校舎の一室、今は生徒会室になっている防音の効く元視聴覚室は、しばらく前まで周二のラブホだった。
誰かれ構わず、女を連れ込みあんあん言わせていたその部屋に、周二はぐいと襟首を掴んだ隼を放り込んだ。
「あっ!」
内側から鍵をかけると周二は、血の気が下がって真っ青を通り越して白くなっている幼い恋人を、奥の長椅子にとんと突いて転がした。
「や。帰るっ!」
「帰さねぇ。もうここでお前を犯る。どうせ、最初(しょっぱな)見つけた時からそのつもりだったんだ」
「や……るつもりって……?」
「俺の知っている隼は素直で可愛くて、こんな聞き分けのないやつじゃなかったはずなんだがな。こっちも軽くコケにされちゃ、叶わねぇんだよ」
周二は上着を取ると、ばんとその辺りに叩きつけた。
「自分で、脱げないんだったら、俺が優しく脱がしてやろうか?それとも一気に引き裂いて欲しい?」
冷酷に口角を歪めた野獣の言葉に、とうとう隼は心の内を伝えようと意を決した。
皿のように見開かれた目が、しばしばと瞬いた。
抑えようとしてもどうしても震える唇が、僅かに言葉を紡いだ。
「どうして……?そんなことを言うの……?」
隼は、震える声で言葉を捜した。
「周二……くんは、ぼくじゃなくてもいいんでしょう?」好きな女の人を、抱けばいいじゃない。前におうちに呼んでた綺麗なお姉さんでも、ここで一緒にいた先輩のお姉さんでも」
「はっ?何言ってんの、おまえ」

とうとう、堰を切って涙がどっと溢れた。
「おっ、女の子の代わりに、したいんでしょう?ぼくのこと」
「何言ってんの、お前。誰が女の代わりにしたよ」
声が震えるのは悔しかったが、仕方がなかった。
「だって。周二くん、プルプルのブラジャーつけろって言ったっ!ぼくは、漢(おとこ)だって、ずっと言ってるのに女の子の恰好しろって言った!あぁ~んっ!」
周二は泣き出した恋人を前に、唖然としている。
「……それが、理由かよ?放課後、来なくなったのって、俺が女の恰好させようとしたからか?」
確かに、お姫さまの恰好が余りに可愛くて、一度抱き寄せて、「秘技・片手外し」を試してみようと思った。
注:「秘技・片手外し」とは深いキスをしながら、片手で洋服を脱がせブラジャーのホックを外し……まあ、いい。
「……ん。ぼく、漢(おとこ)なのに……やっぱり、周二くんは女の子が好きなんだと思って、悲しかった」
「それで、もう来ないって言ったのか?」
「……ん」
「お前、ほんとばかだなぁ」

周二くんの方が、勉強できないくせにといいたかったが、言葉にならなかった。
「隼だから、いいんだろ。他の女なんてお姫さまの恰好しようが、シリコンブラだろうがどうだっていいんだ。中身が、隼だから良いんじゃないか」
丸い可愛い目が、周二を見上げた。
「もう、ブラジャー付けろって言わない?」
「え?あぅ~……そこは、それ。要相談ってやつだな」
眼鏡のない隼の瞳が、水の中で煌く黒曜石のように濡れていた。
ここへ引っ張ってくるときに、どうやらまたダサい眼鏡をどこかに落っことしたらしいから、沢木が弁償しろと言うだろう。
知らね~
周二は長椅子に腰掛けると、膝の上に恋人を抱え上げた。

「あ~あ、細っこい手首、紅くなっちゃったな」
「周二くんが、馬鹿力で引っ張るから」
空気がどんどん甘くなってゆく。
「お前が、勝手に誤解するからだろ。俺、お前のことだけは絶対大切にするって、ず~っと言ってるのに」
「だって周二くん、ぼくが女の子の恰好しているときのほうが、嬉しそうだった」
「ああ、そうか。お前自分のこと見えてなかったから。めっちゃ可愛かったのに、知らなかったのか。後で、写真見せてやるよ。うんと可愛いやつ。」
周二の悪戯な指が、ズボンの中に入り込んでそうっと動いた。
「あ、こすっちゃだめ」
緩く上下にこすりあげると、吐息が切なく途切れてくる。
「こすっちゃだめ……こすらないで……や。周二くん、だめ、だめ、だめ」

だめだめ……と何十回も繰り返しながら、硬く強張った隼の肢体がいつしか解けてゆく。
横にした幼い恋人に、何度も深く大人のキスを繰り返した。
制服のズボンをそっと脱がせて、久し振りにぴんくのぞうさんと対面した。
「あれ?ちょっと先っちょ、大人になってないか、こいつ。」
「ぱ、ぱお~(`・ω・´)」  通訳:「もう、大人ですから~」
「いただきますっ!」
「きゃあ」






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