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隼と周二 銀色ペンダント 

ついこの間、生徒会長に襲われそうになった放課後だった。
明日、いい物をやるからいい子で待ってなと、隼と約束したものは、周二が手づくりした銀のペンダント・トップだった。
周二は休日原宿でスカウトされたストリートファッション系の雑誌で、土日を利用して、たまにモデルの仕事をしている。
それは、結構な小遣い稼ぎになった。
そこで知り合ったモデル仲間が、アクセサリー作りにはまっていて、原宿の洒落た店に卸させてもらったりしているので、時間を都合して一緒に試しに作らせて貰った。
道具も借りて本物の銀を削り出し、作ったのは世界に一つだけの百合の花のデザインと「SHUN」の名前を打ち出したペンダント・トップ。
本当はリングを作りたかったのだが、微調整に時間がかかるから、次回と言うことになった。
「周二ってば器用だしセンスいいよな。一緒に作った品物、持って行ったら即売れちゃって。また、作ってみないかって、オーナーが言っといてくれとさ」
「おう。また、暇な時間ができたら、小遣い稼ぎさせてくれ」
今日は、細い革紐の先に揺れるペンダントを、隼の首に所有印のようにかけてやるつもりで呼び出した。
隼の喜ぶ顔が見たい,ただ、それだけの純な恋心だった。

意外にこういうのは、手先の器用さが出来の良し悪しにかかわるみたいだ。
確かに、自分でもそこそこ手先は器用なほうだろうと思う。
何しろ独学で綺麗な縛りも完璧に覚えたくらいだ。
一応その後、独習はまずいと思って習いに行ったら、才能有るね君、本格的にやってみない?と縄師にスカウトされた。
さすがに
「俺が縄を掛けたいのは、(隼)独りだけなんで遠慮します」ときっぱり断りを入れた。

隼の首にそっとかけてやったとき、手作りだって言ったらすごくうれしそうにしてた。
「おそろいなんだ。」と言ったら、じっと見つめる瞳が潤む。
俺を見上げてこういった。
「ぼくね、周二くんの名前が入ったほうを付けたい。いつも、周二くんが一緒にいて守ってくれるような気がするから」
「隼、でもこっちの出来のほうが良いんだけど」
「ううん。こっちがいいの。これ作ってる間、周二くん、ずっとぼくのこと考えてた?」
「そっ、そりゃさ。喜ぶかなって」
「ありがと、周二くん。これと一緒に、周二くんの時間もいっぱいくれたんだね。」

頬に贈られた、隼からのやわらかいキス。
鼻血噴きそう……
くそ~、何から何までやること全部、言うこと全部、可愛いぜっ!!隼~~!!
そういえばせっかくだからというんで、あの時、縄師に実用的なのを教えてもらった。
「余り一般的じゃないんだ、縄目の美しさを楽しむというより、むしろ刑罰に使われた方法だから」
加虐要素が強いんだけどね、と、いいながら試してみる?と縄師はいたずらっぽく笑った。
「縄を怖がる初心者相手には、効果的だよ、たった一本だから時間もかからないしね」
「知りたい?」
「勿論っす!!ご教授よろしくお願いしますっ!師匠っ!」
進展のない日々に、思わず周二は今度こそと、意気込んだ。

それは、方法としては、極めて簡単なものだった。
乳首の少し上に、細い縄を一本掛けする。
みた目は地味で痛くも何ともないからと、縛られる方は安心するらしい。
相手がほんの少し息を吐いた所で、油断させて宥めながら指一本の弛みを残してかけてしまう。
「胸張り縄」というのは、少しずつ浅い息になり、段々苦しくなってくるそんな縛り方だ。
最初は何ともないのだが、次第に息が吸えなくなり、はっはっと酸素を求めて喘ぐさまがそそる。
息を吸おうにも、肺が圧迫されているから深く息ができない。
上半身がのけぞり、苦しみに潤んだ目が、もう許してと俺の手を乞う。
目尻に露となった涙が光る。
やっぱり、思ったとおり隼には縄が似合う。
真白い肌に、俺の付けた真紅の吸痕の花が散る。

勃ったまま萎えないように、細い組紐できつく根元を縛めつけてやる。
そんな力のない手で、抗っても無駄だ、隼。
赤紫になって充血した、ちっぽけな性器を握りしめて喘げ、隼。

「やぁ……これ、はずして。お願……はず、して、しゅうじ、くん。苦し……いよ」
「外してほしかったら、ほら」
ぴたぴたと、俺の持ち物でほっぺたを軽くぶってやるから、大きな目で見上げて、涙ながらに俺をしゃぶれ。
「上手く達かせたら外してやる」
大好きなのに、どうしてこんな目に合わせてしまうんだろう。
涙をためて、んっ・・・く・・と拙く舌を這わせて必死で口淫する、隼が愛おしくてたまらない。
ちろちろと紅い舌が、余りに不器用でいじらしくなってくる。
思わず、顎をつまんで口をむさぼった。
やっと応えられるようになった、まだぎこちない大人のキス・・・銀の橋が崩れて胸元に垂れた。
「やっ、も、でき、ないよ。許して、くふっ」
「まだだ、隼。俺が達くまで、死ぬ気でしゃぶれって言ったろ?できなきゃ、他のヤツにやらせるけど良いんだな?」
「他の人に?」
「ああ」
「しゅうじくん。ぼく……ぼくだけを、好きなんじゃなかったの?」
「好きだぜ?だけど、満足させられないんなら、しょうがねぇだろ?このままイケないで、ずっと蛇の生殺しでいろってのか?」
ごくりと隼の喉が鳴る。
「ぼくもう、大人だから、何だってできる……よ」
隼は手の甲で、溢れてくる涙を拭った。
「恋人だもん」
悲壮な顔に決心を貼り付けて、俺が「イク」までがんばるのだという。
「そうか。だったら、やってみろ」
赤くなった目を悲しげに歪ませて、隼は俺の脚の間に跪いた。
目を落とせば、半分勃ち上がった俺の分身に、震える指先を伸ばすのが見える。
慣れない行為はどこかいけないことをしているようで、決めた心を裏切って、ぱたぱたと温かい滴が転がり落ちて肉に散る。

そうだよなぁ。隼は、じっと抱き合って俺の体温だけ感じていれば、それで幸せなんだもんなぁ。
こんなこと、無理をさせてると分かっているけど、俺にも限界ってもんがあるんだ、隼。
「えっ、えっん……ふうじ……くんほ、ふぁはぁ」
周二くんのばか~、と泣きながら俺をむさぼる口腔内は熱い。
「はふっ、んっ……くっ……」

息も絶え絶えになりながら、俺を深く吸い込んで。
啼きながら咥えて、隼。
おまえが俺を、イカセテ、隼。

張り詰めたおまえの先っぽから、零れ落ちそうな露を後孔に塗りこんで、そうっと優しくほぐしてやるよ、隼。
俺をどこまでも切なく、追い込んで誘って。
熱くたぎるおまえの中に、迎え入れて。
一突き、腰を入れた。
足元に気を失ってぱたりと倒れこんだ、隼の口許に垂れる俺の白濁。
戒めをほどいてやったら、とろりと俺の手のひらにほんの少し弾けた。
「うっ……こほっ、けほっ」
「一緒にイケたな、隼……ああっ、たっまんね~!」

今朝も、洗濯機が回ってる。

「俺の若さと、現実の馬鹿……くそぉ」

目が覚めて夢落ちだったと知り、周二はちょっとだけ泣いた。






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