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波濤を越えて 9 

柳瀨の行為自体は稚拙なもので、正樹の身体が傷つけられるようなことはなかった。
後にして思えば柳瀨もまだ未熟な少年で、大人びた言動ほど成熟していなかったということなのだろう。
女性との性行為を経験していても、男性と身体をつなぐ方法を知らなかったのかもしれない。
だが、柳瀨は新しい玩具に執拗に夢中になる子供と同じで、なかなか正樹を手放そうとしなかった。
柳瀨は苦痛に歪む正樹を、微笑みながら言葉で苛んだ。

正樹の精神は崩壊寸前だった。
旧校舎の生徒会室で、柳瀨は正樹の上に君臨する絶対君主になる。
古いソファの上に転がった正樹は、全身を総毛立てて、執拗に加えられる愛撫に耐えていた。

「ねぇ。ここは感じる……?」
「う……っ。うっ……」
「ああ、声が出せなかったんだね。苦しそうだ……取ってあげるね」
「うっえっ……はぁっはぁっ……」

口に突っ込まれたハンケチをやっと吐き出して、汗だくの正樹は息をついた。自分の唾液が糸を引いて床に落ちる。
涙が出るほど、生々しいのが嫌だった。

「なんか君のセクスって、俺のものとは色も形も違うんだね。何でかなぁ……こんなところまで可愛いなんて驚くよ。誰にも見せたことないんだろ?」
「……」
「もっと見せてよ。脱いで」

柳瀨の眼前には、むき出しにされた正樹の下肢がある。制服の下だけを脱ぐようにと言われ、従うしかなかった。
薄い下草は辛うじてそよいでいるくらいの分量で、半分皮を冠った薄桃色の子供のセクスをじらすように、あやすように指先ではじいていた柳瀨は、何かを思いつき窓際へと誘った。
窓枠に手をつく様に言われ、正樹はわけもわからずそうした。
背後から柳瀨が、正樹の首筋に意地悪く囁く。

「君の親友の田神が、キャッチボールしている。ほら、ごらんよ……」

柳瀨の指が背中から回って、シャツの裾から侵入する。片手は胸を探り、もう一方は正樹の若い茎に触れていた。

「あっ……」
「ふふっ、感度良好だね」
「田神に見られながら、達きたい……?」
「い……やだ……」

抗う気持ちに反して、身体が反応するのが悲しかった。




本日もお読みいただきありがとうございます。
(´;ω;`)ウゥゥ……やっぱり、いじめられっ子になってしまいました。
( ノД`)ごめんよぉ~、まあちゃん~←口だけ

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