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Café アヴェク・トワで恋して 7 

二人、抱き合って、布団の中にいた。
一つの卵の中で羽化を待つ二羽の雛のように、明方の透き通った時間の中、静かに互いの心臓の音を聞いていた。

「直……?」

返事の代わりに、両方の手が伸びて松本の首に巻き付いた。
そのまま懐に深く抱き寄せて、体を入れ替える。

「起きていたのか。疲れて眠ってしまったのかと思った。」

心地よい疲れが、二人を包んでいた。横になっているだけで、すぐにまた、微睡が深くなりそうだ。
細い顎に指をかけて、軽く薄い唇を嬲った。

「まだ夜明けには時間があるな。直……」
「ん……?」

松本はいつも、顔を見ながら直を抱く。
直の感じるところを一つ一つ丁寧に拾うように愛撫し、高めていた。
松本が弄る直の桜色の乳暈は、摘み上げると色を濃くしてしこり、先端の小柱にふっと息を吹きかけるだけで固く尖った。
松本の触れる場所ごとに熱を感じていた直の冷たく青白い肌が、眠りから覚めて微かに上気して色づいてゆく。

松本は、潤滑油の入った注射器のような器具を用意して、直の後孔に無理のないよう使った。

「……それ……なんですか?」
「これか?濡れない女が使うやつ。中身は無味無臭のローションが入っている。体には負担はかからないから心配するな。」
「は……い。」
「大丈夫だからな。」

最初、直は初めて見る器具に怯えた視線を向けたが、微笑む松本を信用して、たおやかな貴婦人のように下肢を開き身を委ねた。
潤滑油の馴染んだ最奥は、しっとりと潤ってゆるゆると忍び込む指を受け止めた。
くいと忍ばせた一本の指を捏ねると、直が息を詰める。

「痛くしないからな……。直が気持ちよくなるまで、ずっとキスをする……直の好きなところ……いっぱい擦ってやるよ。」
「……店長……あ……あぁっ……」

直の若い茎は松本の愛撫に反応して、性急に勃ちあがっていた。だが、体の方は固くすぐに松本を受け入れるようにはならなかった。
長い時間をかけ潤滑油の力を借りて、松本はやっと綻んだ直の最奥に二本の指を忍ばせることに成功した。
まるで感じることが罪悪であるかのように、顔を覆って直は首を振る。
硬く指を食んだまま、何度もダメだと口にした。

「何がダメなんだ?」
「あ……の、電気を消してください。」
「なんで?や~だ。」
「だって……男の喘ぐところなんて、みっともないじゃないですか。おれ、見られたくないです。綺麗でもないし……」
「俺は直が感じて喘ぐところが見たい。達くところが見たい。泣き顔もみたい。すっげ~可愛いからずっと見ていたい。」
「趣味悪いですよ。」
「直……ここは?」
「あっ……んっ……」
「マジ、可愛い♡」
「店長……病院行ったほうがいいですよ……。」

松本の巧みな指と全身を這う唇に翻弄されて、薄く汗ばんだ直は弛緩したように蕩けた。

最初に身体を合わせた時は、こんな風ではなかったと思う。
決して目を合わせようとしなかった直が、松本の瞳を見つめて涙ぐんだ。

「どうした?」
「店長が好きです……」
「俺のほうが、もっと好きだぞ。」
「ずっと一緒にいてください。勇気が出るから……」
「直、そんな色っぺぇ顔で、可愛いことを言ったら……うっ。」

ぐんと質量を増した松本自身を、直は深いところで感じた。

「達って下さい……おれもイキそ……」
「はじけっちまえ、直。」
「明かりを……」
「もったいないから、やだ。」
「やっ……だあ……ぁー……っ……!」

直の部屋の明かりは消えることはなく、果てた後、拗ねて背中を向けてしまった直を振り向かせるのに苦心する松本だった。




本日もお読みいただきありがとうございます。

直くんはどうやら松本の事は信用しているみたいです。
甘い二人の夜ですけど、明日には一騒動起こります。

Σ( ̄口 ̄*) 「えっ、いったい何が……」
(´・ω・`) 「……どうしよう……」

(*つ▽`)っ「このままで終わったら、つまんないし~」←

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