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風に哭く花 42 

マンションの扉の前で躊躇する翔月の姿を見ながら、柏木は俊哉に声を掛けた。

「ねぇ、俊哉。うさぎちゃんがベルを押すのに何分くらいかかると思う?あの分だと、この前みたいに、部屋に入らないで帰ってしまうのもありかな?」

「楽しそうだね、直樹。うさぎちゃんが開花するのが、そんなに嬉しい?」

「見ているのが楽しいよ。声も出せなかったうさぎちゃんが、今はどうして欲しいか口にするまでになった。愛されている自信なんだろうね。……あ、ほら、とうとうベルを押すよ。」

インターホンを押すのにも、勇気を振り絞り時間のかかる翔月だった。
それから、消え入りそうな声で「あの……せんせい、更科翔月です……」と名乗る。
俊哉と直樹は、抱き合って翔月を迎えた。

「いらっしゃい。待ってたよ。」

*****

「時間がない。早く脱いで。」

「……あ、はい。」

「何?脱げって言っただけで、もう感じてしまったの?うさぎちゃんは、いつもながらやらしい子だねぇ……」

俊哉の冷たい口調に、翔月はぞくりと肌を泡立てさせた。
俊哉はいつもきつい口調で翔月に命令する。どちらかと言えば、S属性なのだろう。
昨夜のいかがわしい行為を詳細に説明して見ろと言われ、翔月は俯き涙ぐんだ。

「そ……んなこと……」

「言えないの?まさか忘れはしないよねぇ……昨夜のことだよ?君がどれほど淫らだったか、言葉にしてご覧よ。」

「言えないなら……もう一度、大きな画面で動画見せてあげようか?それとも、あれもネットに上げてしまおうか……?」

「や……めてください……」

翔月の言葉は力なく、目許はぷくりと腫れぼったくなる。
ふっと俊哉は優しげに慈愛を込めて微笑んだ。
態度とは裏腹に、反応したささやかな持ち物が下肢で揺れるのを見つめる。

柏木のベッドで、昨夜、翔月は散々言葉で苛められた。
閉じられないように枷を入れられ、足を開いたまま最奥に潤滑油を注がれ、冷たく透明な、クリスタルのディルドを入れられた。
硬質な冷たさに、翔月は怖気て震えたが、長い時間重い異物は取り出されなかった。
そのまま翔月は目を覆われて寝台に放置され、隣で柏木と俊哉が愛し合うのを感じて居るように言われた。

「こんな格好にされてもうさぎちゃんは、感じてしまうんだね。」

「へぇ……感じると中がうねるんだ。」

「い、やだっ……!見るな……あ……、青ちゃんっ……」

ディルドから透けて見える中の様子がどんなか、交互に耳元でささやかれ、翔月はこらえ切れずその場に居ない青児を呼び悲鳴を上げた。
しかし冷たいディルドに体温が移りほんのりと熱を含むまで、どれほど哀願しても翔月が開放されることはなかった。

「駄目だよ、うさぎちゃん。肌が弱いのだから、そんなに暴れると傷を作ってしまう。」

「は……ずしてっ。気持ちが悪い……」

「そうかなぁ。ここは、そんな風に言ってないけど?」

ぐりぐりと俊哉は翔月の持ちあがった先端に、爪を立てるようにして弄った。

「こんなものじゃなくて……ぼくは青ちゃんが……」

「青ちゃんにどうして欲しいの?」

「あぁ……あぁんっ……あ、青ちゃんに挿れて、ほし……っ」

柏木と俊哉の睦みあう様子を全身で感じながら、翔月は自分と青児の愛し合う姿を想像し、達していた。
子供のように泣きわめき、こんなものではなく青児を呼んで、屹立したペニスを挿れてほしいと正直に口にした翔月は宥められ、二人に優しく抱きしめられた。

「いい子……」

「がんばったね、うさぎちゃん。」




本日もお読みいただきありがとうございます。(〃゚∇゚〃)
必死こいて、最終話としてまとめていたのですが、長くなってしまったので分けることにしました。(`・ω・´)←嘘つきこのちん……

なので、最終話は明日に持ち越しです。 ヾ(〃^∇^)ノきゃあ~、逃亡~~


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