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小説・若様と過ごした夏・17 

「真子~!」


「あ、ママ。」


ママだ。


今回は不景気で仕事が減ったとかで、休みが増えたらしかった。


「パパは?」


「パパの来るのは、大法要に合わせてだから二、三日向こうね。」


あたしはママに、若様の話をしようとしたのだけど、もう佳奈叔母さんから聞いた後だったみたい。


「ずいぶん、可愛らしい殿様みたいね。」

「うん。何かね、毎日がリアル時代劇みたいなの。」


ややこしいことを説明しなくても良いって言うのは、超便利。


・・・だけど、この家の人たち、普通にご先祖さまの霊が見えている自分達の不思議さとか、異常さとかを感じないのだろうか。


もっとも、この中で霊体の若様に触れるほど霊力の強いのは、あたしだけみたい。


みんな、霊体の若様は見ることは出来ても、触ったりは出来ないらしかった。


後、宗ちゃんは憑かれる方に天才的なのかもしれない。


普通、亡くなっている霊と交信するのは、霊媒というのを使うらしい。


強い霊媒体質の宗ちゃんと、霊力の強いあたし。


大法要のとき、何か起こりそうな気がするのはなんでだろう。


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