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落日の記憶 20 

細雪は頬を染めて肩をすくめ、その場に固まってしまった。細雪は、うっかり気付かないで粗相をしてしまったと思ったらしい。声が上ずってしまった。

「あ……の、旦那様。わっちは何かいけないことを申しましたでしょうか?どうぞ、お許しくんなまし。」

「いや、いや。余りにすれていないお前が可愛くてね、どうしようかと思ってしまったんだよ。ここにきて、お前をよぉく見せておくれ。」

「あい。ご存分に検分しておくんなまし。」

打掛を滑らせると、細雪はその場でゆっくりと帯を解いた。動きは雪華に仕込まれていたから、踊りの所作の一つのように美しい。そのまま縮緬の下帯一つになると、澄川の次の言葉を待った。

「下帯も取るんだよ。おまえの可愛らしいお道具を見せて御覧。」

「あい。」

細雪の淡いそこは、手入れをされてつるりとした子供のように毛はなかった。花魁になる前に、こういう生業に就く者は、体毛は全て落して無毛になる。有るのは、先端に薄く紅を刷いて染められた胸の小柱と、つつましやかな細い茎ばかりである。
ほんの少し角度をもたげているのに、澄川は安堵したようだった。

「わたしを怖くはないのだね。縮こまってはいないようだ。触れてもいいかい?」

「あい。お好きになぶっておくんなまし。この子も、わっちも旦那さまをお慕い申しておりんす……」

「そうか。この子もわたしを好きか。お前は本当に可愛らしいことを言う。せめて辛くないように、ゆるゆると時間をかけてやろうな。」

「あい、旦那さま。」

細雪の震える茎を、温かな大きな手のひらが包んだその時、不意に階下で誰かの喚く声がした。
水を差された不興の色が澄川の顔に浮かぶ。

「細雪の水揚げの日に、無粋なことだ。……いっそここを、お前と二人の貸切にしてしまえばよかったね。」

*****

「若さま!逃げてーっ!」

花菱楼で長らくよばれたことの無かった呼び名を、誰かが叫んだ。
音を立てて慌ただしく乱暴に階段を駆け上がる音と、浅黄の大声が響いた。

「浅黄……っ?」

何かを察した澄川が、さっと一枚着物を羽織ると細雪花魁に緋襦袢を着せかけて、いいね、お前は決して奥の部屋から出てはいけないよと、ささやいた。

「一体、何事でありんしょう……?」

「心配しないでいい。話を付けて来よう。」

後ろ手に固く締められた金色の襖を、細雪は見つめた。
決して部屋からは出てはいけないと固く念を押されたが、どうにも気になって襖の傍に寄って聞き耳を立てた。




(´・ω・`) 細雪「せっかく脱いだのでありんすけれど……旦那さま?」

(`・ω・´)澄川「いいね、そこにじっとしているんだよ。」

|゚∀゚)だから~、この展開は、エチが書けないとかで、このちんが逃亡したわけではなくて~

( *`ω´) 雪華 「……ま、いいけど。」

(*⌒▽⌒*)♪此花 「あはは~」←あやしい~

本日もお読みいただきありがとうございます。此花咲耶


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