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夏の秘めごと 14 

BL的性愛描写があります。
ご注意ください。


「さあちゃん、も、いくよ。限界っ。」

わずかに上ずった大二郎の声は、否応なく禎克を征服する覇者のものだった。抗えない禎克の喉が、言葉もなくごくりと上下する。
背後から固いものが、ありえない場所に侵入しようとしているのを、身をすくめて待っていた禎克に、大二郎がささやく。

「ゆっくり挿れるから……ね。さあちゃんは、そのまま、じっと、して……て。」

強張った背中を、ゆっくりと撫でて大二郎は先端をそっと埋めた。
ぴくりと背筋が反り、禎克が身じろいだのがわかる。今の状況を受け止めかねていると、大二郎は知っていた。

「怖くないよ……。大好きなさあちゃん。そうっと、そうっと動くから……ね。」

大二郎は言葉通り、本当に無理はしなかった。最新の注意を払い、禎克の呼吸に合わせて、ゆっくりとしずしずと腰を沈めてゆく。
若い柔軟な身体は、侵入者をきつく跳ね返そうとしたが、やがてゆっくりと綻んで(ほころんで)熱い媚肉を巻き込むように、大二郎を受け止めた。

「あぁ、き……つっ。」

「あ、あっ。大二郎くん……。何か、これ、やだ。」

「さあちゃん。ごめん。もう、止まれない、ごめん。」

「離してっ、大二郎くん、これ駄目っ!ぃ、やだーーっ!」

哀願にも似た悲鳴が、部屋に響いたが、もう今更後戻りはできない。
下肢を抑え込まれ、大二郎から逃れるように伸ばした禎克の手が、固くシーツを掴んだのを認めた。

「さあちゃん……、さあちゃん。」

何度も「ごめん」と繰り返し、やがて大二郎の身体が絶頂にふる……と痙攣した。強くこすりつけるように腰が前後する。

「ああっ……善い。達っちゃう。」

*****

寝台に倒れ込んだ禎克を、そっと背後から抱いた。まだ、ささやかな怒張は、恋人の中に在った。

「さあちゃん。いやだった?怖かった?身体が辛かった……?ねぇ。」

斜めに大二郎を見上げて、くすっ……と禎克が笑ったのに、思わずほっと安堵のため息が漏れた。

「驚いた……から。怖くはなかったけど、ちょっと変な感じ。大丈夫。」

「良かった~……。嫌われるかと思った~。」

大二郎は禎克が抗ったのに、すっかり動揺していた。あれほど優しくすると誓ったのに、もしかすると、知らぬ間に酷いことをしてしまったのかもしれない、と怯えていた。
ごしごしと目許をこする大二郎を、不思議そうに眺める禎克の視線は優しい。

「大二郎くん。それ、いつの間に?」

くん……と体内から引き出したものは、すでにしんなりと少し角度を失っていた。禎克の中に吐精しないように準備してあった大二郎に、不思議そうに問う。

「いつの間にって?」

「えっと……。無理させたくなかったから、準備してた……。中に出しちゃったら色々面倒だし、さあちゃんが泣いちゃうかと思って。」

「泣いてるのは、大二郎くんだよ。」

「これは……さあちゃんが怒ってるかと思って。だって、途中でやだって言っても、もうやめられなかったから……。うんと優しくするって言ったのに、ごめん。」

「大二郎くんは優しかったよ。あのね。」

起き上がると禎克は、大二郎をくいっと指で呼んで耳元に告げた。

「いい気持ちだった。」

「さあちゃ~ん~……え~ん……良かったよぅ~。」

不慣れな拙いセクスに、二人は満足していた。拭ったばかりの、大二郎が意を得て再び芯を持つ。

「もう一回したい……です。」

「駄目。シーツが、またべたべたになっちゃったから、洗わなきゃ。ああ、まだ何か入ってるみたいな気がする……。おっきな、うん〇みたい。」

「さあちゃ~ん、そういう事口にしないで。」

「あ。」

さっさとシーツを抱え、浴室に戻ろうとした恋人はふらつき、その場に崩れ落ちた。

「さあちゃんっ!?」

「あはは……。緊張が解けて……脳貧血みたいだ。目が回る……。」

ただ愛おしくて、感極まった大二郎は禎克を抱きしめた。
ずっと、そうしていたかった。

「さあちゃん。さあちゃんの「初めて」をありがと。おれ一生忘れない。」

大二郎の頬を、透明な滴が転がり落ちた。





(*/д\*) 何とか、山場を越えました。
ちゃんと大二郎くんの気持ちが伝わるとうれしいです。

本日もお読みいただきありがとうございます。
拍手もポチもコメントもありがとうございます。
とても励みになっています。きゅんきゅん~♡ (*⌒▽⌒*)♪此花咲耶

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2 Comments

此花咲耶  

ちよさま

> 不安だらけだったさぁちゃんだけど、
> お相手は、たくさんの愛を注いでくれる大二郎くんだもの。
> 驚いたけど怖くなかった、だなんて…
> ちょびっと(=°ω°=)ノ大胆~!?

(*⌒▽⌒*)♪そのくせ、脳貧血起こして目が回ってます。(`・ω・´)禎克「ちょっと、見え張りました!」
>
> お互いを想い合う愛が溢れてて、
> きゅんきゅんでした~d(*´∀`*)b

(*/∇\*) キャ~!きゅんきゅんしてくださった~~!やった~。
思いあう気持ちが伝わっていたらうれしいです。なかなかこういう場面は難しいっす!
(`・ω・´)がんばった!

ああ、でも本当によかったです。実は密かに抱き合った二人を描いたのですが、時間がなくてあげられませんでした。
近いうちに上げたいと思います。深くお読みくださってありがとうございます。

コメントうれしかったです。きゅんきゅん~♡(〃゚∇゚〃)

2012/09/10 (Mon) 00:53 | REPLY |   

ちよ  

今日はきゅんきゅん~の日

不安だらけだったさぁちゃんだけど、
お相手は、たくさんの愛を注いでくれる大二郎くんだもの。
驚いたけど怖くなかった、だなんて…
ちょびっと(=°ω°=)ノ大胆~!?

お互いを想い合う愛が溢れてて、
きゅんきゅんでした~d(*´∀`*)b

2012/09/09 (Sun) 23:02 | REPLY |   

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