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小説・若様と過ごした夏・3 

そのまま、麻友は有名進学塾へ行き、あたしは田舎のおばあちゃん家に行くために電車を乗り継いだ。


最近できた、「ジャスコ」が9時まで開いているのがおばあちゃんの「こっちの方も都会になったのよ」ということらしい。


おばあちゃん、コンビニが10時に閉まるなんて、普通は考えられないんだよ・・・


まあ、コンビニもあるだけマシと思わなきゃ・・・


田舎の夜は、信じられないほど暗い。


真夜中まで、がんがん音のするゲームセンターもレイトショーのある映画館もここには無かった。


見上げれば星だけが強く煌く、いつもの退屈な夏休みの始まりだった。

だって、友達に電話しようにも家の中が圏外なんだよ、信じられない。


退屈で、ため息でそう・・・



「したいことが見つかったら、勉強なんていやでもするようになるわよ。」


これはママのお姉さん、佳奈叔母さんの台詞。


少しは真子に、勉強するように言ってねと電話口でママが頼んだらしかった。


この家で、おばあちゃんと一緒に暮らしている。


ばつ1だかばつ2だか忘れたけど、世間では美人だと評判のあたしのママの上を行く、すごい美人さん。


税理士の資格を取って、バリバリ働いている。


密かにあたしは、佳奈叔母さんみたいに自立した女になりたいなと思ってる。


・・・問題は、あたしの頭だけなんだよね。


残念ながらここは、大きくため息つく所。

ふ~・・・

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