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さだかつくんの恋人 7 

「やあ、こんばんは。君が禎克君かい?なるほどなぁ……、これは大二郎がよろめく美人さんだ。あの子は、あれで中々の面食いだからね。」

「よろめ……?」

禎克の持っているボキャブラリーの中に、それらの単語はなかった。

「あの……あのね、大二郎くんは来なかったの?」

「ああ、今日は二回公演だったのでね、本当は一緒に行くってぎりぎりまで頑張ってたんだけど、疲れて眠ってしまったんだよ。大二郎には踊りのお仕事があってね、お花を頂いた御贔屓さんに、ご当地初お目見えのご挨拶もしなきゃならなかったんだ。だから、今日は代理でごめんね。」

大二郎の父親は、何故か禎克に、大人にものを言うように対等に物を言った。言ってることは今一つ良くわからないが、大二郎が働いて居る事、疲れて眠ってしまったことは禎克にも理解できた。

「本当は、大二郎も来たかったんだけど、明日きちんともう一度、謝るって言ってたから許してやってね。」

「うん。」

禎克は自分が思いきり叩いた大二郎の顔が見えないのが、傷のせいではないと知りほっとした。それでも、みるみる青紫になって腫れた顔と、切れた口の端から滴った血を思い出していた。
本当に、大二郎は大丈夫だったのだろうか。

「ごめんなさいは、ぼくもなの。大二郎くんをいっぱい、叩いたの。お口からたらって血が出たの。びっくりして……ごめんなさいって言えなかったの。……ごめん……なさい。」

とうとう泣きじゃくり始めた禎克に、湊が姉らしく助け舟を出した。

「大二郎くんのお父さん。大二郎くんと一緒になってさあちゃんのパンツを下ろしたのは、湊です。毎日、さあちゃんをからかって遊んでいるから、つい調子に乗ったの。大二郎くんに湊もごめんなさいって言ってたって、伝えてください。さあちゃんにぶたれた所は、大丈夫だった?」

「おお、大丈夫だったよ。舞台用のドーランは、優れもので痣なんぞは隠してしちまうんだ。それにしてもお嬢ちゃんの方は、りりしい別嬪さんだなぁ。これは大人になるのが楽しみですね、お父さん。」

「お嬢ちゃんって……、大二郎くんのお父さんは、湊が女の子ってわかるの?みんな判らないのに不思議~。」

「わかるさ。君はもう少し経ったら誰もが振り返るような、とびきりの美人になる。女性に関してはちょいと目利きの、この柏木醍醐が保障するよ。」

紋付き袴の美丈夫は、湊と父親に向かって艶やかに微笑んで、いぇいと言って親指を立てて見せた。

「リアクション、古~っ。」

思わず口走った湊の声は聞こえなかったようだ。





(〃^∇^)σ 醍醐 「いぇい~!」

Σ( ̄口 ̄*) 湊「見た目綺麗なお兄さんなのに、中身めっちゃおじさんじゃん……。」

(´;ω;`) 禎克「大二郎くん~。」

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