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さだかつくんの恋人 4 

川俣先生が背後から抱き上げ、懐にぎゅっと抱きしめてくれなかったら、禎克はそのまま自分を止められず、ずっと大二郎を殴りつけていたかもしれなかった。

禎克が離れたとき、粘土板で思い切り叩かれた大二郎の顔は、既に何か所も青紫になって腫れ、唇の端は切れていた。和風のきりりとした顔が台無しだった。

「おとなしい禎克くんが、こんなに怒るなんて……。あなたたち、一体何をしたの?」

「えっ……と~。ぱんつ脱がせちゃった。」

「ごめんなさい。」

「おちんちん引っ張りました。」

二人は調子に乗ってやりすぎましたと頭を下げた。

えぐえぐと涙の止まらない禎克を抱きしめたまま、川俣先生はぽんぽんと背中を叩き宥めてくれたが、禎克は自分でもどうしていいかわからなかった。ただずっと、しゃくりあげていた。
剥き身のおしりに、先生の手が優しく当たっていた……どうでもいいけど。

「あなたたち。もう~、元気なのはいいけれど、誰かを傷つけてこんなに怒らせるようなことをしては駄目よ。禎克くんがこんな風に感情剥き出しで怒るなんて、初めてね。」

二人は顔を見合わせた。半狂乱になった禎克は、大好きな川俣先生によしよしとされて、やっと人心地ついたようだった。
涙がとめどなく溢れ、川俣先生のポロシャツがしっとりと湿ったころ、やっと禎克は顔を上げた。

「かわ……また先生。ぼく、ぱんつはく……。」

「そうね。」

川俣先生の腕の中で泣きやんだ禎克が、気を取り直して降り立った。

「さあちゃん。けっこう男らしいとこあるんだ~。」

「え?」

女の子たちが傍に寄ってきて、褒めてくれた。男らしいなどと、いまだかつて言われたことの無い禎克は目を丸くしていた。
言いたいことも言えずに、いつも湊くんの後に隠れているだけだった女の子みたいに可愛い「さあちゃん」が、男の子に格上げされた瞬間だった。
もっとも、下半身はふりちんで、間抜けなままだったのだけれど。




(´・ω・`) 大二郎「ぼこぼこにされました。」

(`・ω・´)湊「ごめんね、さあちゃん。」

(´;ω;`) 禎克「ぱんつ~……」

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