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Archive: 2011年11月  1/3

淡雪……改稿します

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いつも、拙い作品をお読みいただきありがとうございます。4話まで連載してきましたが、申し訳ありません。どうしても、作品に納得がいかないので下げさせていただきます。いただいたコメントは大切に保管してあります。既に作品は出来上がっておりますので、改稿してからもう一度再掲載いたします。(´・ω・`) ごめんね。小心者なので、気になり始めるとだめみたい。...

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淡雪の如く 【作品概要】

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旧制高校生x華族 凌辱有りR-18------------------------------------------------------------------------------明治。名門私立華桜陰高校に入学した佐藤良太郎は、初めて故郷を離れ単身寮生活を送ることになる。目立つ同級生の名は、大久保是道(これみち)。華族の彼のそばには美しい前時代的な従者、内藤詩音(しおん)がいた。全寮制の高校で、良太郎は散々に大久保是道に翻弄される。大久保是道は良太郎に執着し、美し...

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淡雪の如く 1

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一人の新入生が全寮制華桜陰高校へ向かっていた。江戸から続く大庄屋の嫡男で、目もとも涼しい彼の名は佐藤良太郎という。難関試験を突破し、晴れて私立華桜陰高校の門をくぐることになった。西洋風の豪奢な三階建ての校舎を眺め、高揚感に気圧されながら、見事な桜並木の下で、感慨深く一人静かに花片の舞う中佇んでいた。「すごいな…。」良太郎は、感動していた。華桜陰高校の新入生は大抵が、まず城のような学舎に胸が震えるほ...

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淡雪の如く 2

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これから良太郎は、出自も身分も違う同級生と出会う。中には白い鶴のような、姿の儚げな美しい少年もいる。風切り羽根を切られた鳥のように、悲痛にもがく少年との出会いは鮮烈だった。白鶴は傷だらけで猟師の懐に飛び込む窮鳥のようにして、良太郎の眼前に現れることになる。失ってやっと気が付くような幼い恋の自覚は、まだ先のことだった。佐藤良太郎本人は何の自覚も無いが、かなりの晩生(おくて)な性質で、言い換えれば、何...

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淡雪の如く 3

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ざわめいていた講堂が、退出してゆく彼らの動きに瞬時に凪のように静まった。ごくりと誰かの喉が鳴る。遠巻きにされて、おそらく構内を見て回っていただけの彼等は、いつか見世物のように人を集め衆人環視の中にいた。いささか面映ゆいこともあるだろうが、元来全寮制の男子寮など、どこもそういったものだったかも知れない。気の毒だとは思ったが、誰もが目をやらずにはおれない二人の存在だった。どうやら主らしい方が口を開いた...

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淡雪の如く 4

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菩薩は、ぴったりとした上等の黒靴を履いていた。「ねぇ。……それは、横浜辺りで、西洋人に作らせた靴だろう?」「そうです。殿さまが若さまのために、横浜で特別に求めたものです。」「そうか、僕の履いているもそうなんだ。普段、履きなれていないものは、知らないと思うが……。東洋人の足は、西洋人に比べると甲が高くて足の幅が広いんだ。だから、ここをシューキーパーというもので、少し広げてやらないといけないそうだよ。」良...

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淡雪の如く 5

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「佐藤さま。こちらでございます。右奥が若さまの寝室です。」続き部屋に運び込み、寝台の上で余裕の無い靴を、思い切って引き剥がすように脱がせば、痛々しい傷を作った足が出てきた。ひどい靴擦れは、元々皮膚が薄いせいだろう、小指の付け根からくるぶしまで出来た水疱が既に潰れて赤くなり、じくじくとしていた。きつい靴を履いていたせいだろう、浮腫みもある。「ああ……、これは酷い。肉刺(まめ)がいくつも出来て潰れてしま...

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淡雪の如く 6

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一方、不満を零した良太郎は、彼等のことを何も知らなかった。大久保是道は周囲から如菩薩といわれるだけあって、外面は確かに気高く柔和な面差しを持っている。だが、実は幼少時の出来事が原因で、内面には深い闇が巣食っていた。精神の均衡を保つために本心を表に出さない是道の昏(くら)い心情は、国表でも詩音以外誰も知らなかった。*****「もう、休む。」「そうですね。色々ありましたから……。足は痛みませんか?」「……ん...

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淡雪の如く 7

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自室に戻って来た良太郎は、部屋に入ろうとしてふと入り口に置かれた柳行李に気が付いた。「お!来たか。」人の気配があるということは、入寮の遅れていた同部屋の生徒が、着いたと言うことなのだろう。声をかけて入った。「失礼する。」「あ。君が、同室の佐藤君か?よろしく頼む。」一目で性格のいいやつだと知れたのは、その屈託の無い笑顔だった。入寮に遅れたのは、何か仔細があったのだろう。「木羽(きば)市太郎だ。」「こ...

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淡雪の如く 8

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木羽市太郎のように優秀な武家の子弟が、どれだけ才能が有っても野に埋もれるしかない事実は良太郎も知っていた。産まれた境遇で一生が決まるのは、江戸も明治もそれほど変わらない。「士族が大変だと言う話は、僕も良く聞くよ。田舎でも殿さまから禄(武士の給料)を貰えなくなった方々が、ご苦労されている。ご家老などご重役の方々は、仕事にありつけたが下々は大変みたいだね。」「食えないと言うのは、君にはわからないだろう...

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