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Archive: 2010年10月  1/8

小説・凍える月(オンナノコニナリタイ)・84

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みぃは晩生(おくて)だから、何も知らないんだなぁ・・・といった、洸兄ちゃんの話は、すごくわかりやすかった。だけど生まれついた性を違う性に変えるのは思ったより大変だった。おちんちんだけを蜥蜴の尻尾のようにぽろりと切ってのけると考えていたぼくは、その日からいっぱい悩んだ。そんなに簡単なものじゃなかったんだ。「血栓症が出たり、肝機能障害が出ることもある。これは事実で、脅しなんかじゃないんだよ、みぃ。」「...

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【狂おしい秋・学園の狂騒・3】

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小説・凍える月(オンナノコニナリタイ)・85

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ぼくがどんなに泣いても祈っても、洸兄ちゃんの目は固く閉じられて二度と開かなかった。身体中、血の滲んだ包帯で覆われて、しばらくたくさんのチューブで繋がれていたけど、おじさんがもう楽にしてやってくださいと、お医者さんに頼んだ。心臓だけは機械で動いていたけれど、脳は即死状態でドナー登録されていた洸兄ちゃんの遺体は、又誰かの役に立つ。洸兄ちゃんは、死んでからもみんなに優しい人だった。「きみが、みぃくん?」...

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【狂おしい秋・学園の狂騒・4】

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小説・凍える月(オンナノコニナリタイ)・86

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どんなに悲しくても、朝日は昇り日々は巡った。ぼくはその頃から、少しずつなりたい自分を表に出すようになった。時々ユリアちゃんの服を借りて、なりたいオンナノコの恰好もさせてもらった。きっと不自然で、ぎこちない恰好だったと思うけれど・・・。ユリアちゃんの砂糖菓子みたいな甘いデザインの、フリルの付いた服を着て写真を撮ってもらった。成瀬のおじさんの持っている貸しスタジオで、おじさんの雇っている専属カメラマン...

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【狂おしい秋・学園の狂騒・5】

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長月の夢喰い(獏)・1

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長月の夢喰い(獏)・2

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小説・凍える月(オンナノコニナリタイ)・87

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頭の良いのは、佐伯さんの方じゃないかと言ったら、もっといっぱい褒めてくれる?と、楽しげに笑った。「ねぇ、ナンパしてもいいかな?松原君、今、お茶する時間ある?」「あるよ。ちょうど喉乾いてたんだ。ぼくのよく行く喫茶店でいい?すぐ、そこだから。」長時間居座って、本を読んでも何も言わない行きつけの喫茶店が、すぐ近くにあった。「ここなんだ、どうぞ。」ドアベルが、客の来店を告げるが店主は中々やってこない。「え...

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【狂おしい秋・学園の狂騒・6】

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