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Category: 純情子連れ狼  1/1

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純情子連れ狼 【作品概要】

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沢木 隼(さわき しゅん)人と関わることが苦手で、口下手。年齢よりも幼く見える高校生。父親(沢木淳也(じゅんや)の職業は刑事、溺愛されている。同級生の木庭周二と恋人同士。ひどい近視と乱視で、ダサいメガネをかけているが、素顔は絶世の美少年。過去に誘拐されて、心身に深い傷を負った。木庭 周二(こば しゅうじ)沢木隼と子供のころに出会い、ずっと思っていた。高校で出会い、昨年秋にやっと恋人同士になった。隼...

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純情子連れ狼 1

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パパ沢木が、自宅療養を許されて退院することになった。隼と周二の束の間の同居も、それに伴いあっさりと解消される。自宅に帰ってゆく隼の大荷物を眺めた周二は、小さくため息を吐く。「あ~、つまんね。くそ親父、もう少し入院してりゃ良かったのに。」「周二くん……怪我が治って、パパがやっとおうちに帰って来るのに。……(´;ω;`) うりゅ……そんなことを言っては駄目です~。」「お~、そうだな。悪かったな、隼はずっと退院...

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純情子連れ狼 2

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その日の夕方の全国ニュースを、たまたま見て居た木本と松本は、顔を見合わせ固まった。「たった今、入ってきた臨時ニュースです。これまで落ち着いていた関西の暴力団「墨花会」事務所が、何者かに襲撃された模様です。まだ安否はわかりませんが、被害者は墨花会組長、英(はなぶさ)龍水さんということです。」「えっ!まじ?墨花会って、先代の兄貴分の所っすよね?ついこの間、跡目を継いだんじゃなかったっすか?」「墨花の若...

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純情子連れ狼 3

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「……周ちゃんっ!会いたかった!」「げっ!朱美っ。なんでっ!?」硝子障子を開けるなり、転がるように飛びついて来た女性を認めると、周二は反射的に後ずさった。妾が逃げかけた周二の肩を押し、静かに戸を閉めると恐ろしい言葉を吐いた。「そこにいるのは、あんたの子だそうだよ。」「なっ!?……おでにょdjdpwkdfこ―――――っっ!?(俺の子――――っっ!?)」「そう。身に覚えあんだろ?」「……あわわ……」正直、身に覚えはある...

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純情子連れ狼 4

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周二には、朱美の言いたいことがわかるような気がしていた。「好きな奴の傍に居るために、朱美にはしなきゃいけないことがあるってのか。」「ええ。詳しくは言えないけど、そこにこの子を連れてはいけないの。ちょっと危ないの。」「……なんだよ。参ったな。……ばあちゃん。この事、取りあえず隼には内緒にしてくれねぇか?いきなり、耳に入れるのはやべぇだろ?」「そのつもりだっただけど、聞かれたようだよ。ほら。」硝子障子の向...

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純情子連れ狼 5

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朱美を見送った周二と妾が奥の部屋に戻った時、隼は男のプリンも食べずに、膝の上に双葉を乗せてあやしていた。先代の妾は何か知っているようだったが、双葉の事にも朱美の事にも触れようとはしなかった。小さな孫に接するようにして、隼と二人で、双葉の離乳食の話などしている。呑気な二人を眺めながら、周二は密かに頭を抱えていた。「ねぇ、ばあちゃん。パパが周二くんだとすると、ぼくは少しの間ママの代わりなのかな?でも、...

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純情子連れ狼 6

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どうやら大きい方をしたようで、おむつ替えの必要が有った。周二は渋々隼について、家に入った。「パパ、ただいま~。」「おう。何だ、荷物持ちも一緒に来たのか。」「お……お邪魔しますっ。」「招いてねぇし。食い物置いたら、とっとと帰れ。ご苦労だったな。」「すんません……」「パパに、こんにちはしようね。はい、はじめまして~双葉ちゃんです。おむつ換えます~。もう、おねむです~。」「はい、こんにちは~。……って?説明し...

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純情子連れ狼 7

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もしも墨花会で抗争が起きたのなら、木庭組は静観するわけにはいかない。何しろ、先代同士が盃を交わしている。先代の遺言は、どちらも反故にするわけにはいかなかった。さすがに周二も、そのあたりの事は重分承知していた。「済みません、沢木さん。このまま双葉の事預かってください。俺はひとまず家に戻って親父と話をしてきます。もしかすると、朱美とこのガキも絡んでいるのかもしれません。あいつは何も言わなかったけど、た...

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純情子連れ狼 8

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周二が帰宅すると、まだ木本の店が開いている時間だというのに、リビングに明かりがついていた。やはり、面倒なことが起きているのかもしれない。「木本。関西で何かあったのか?隼のくそ親父が聞いてみろって言ってた。」「周二さん。実は墨花会の内部で、揉め事が起こってるようです。先日、新しい組長が決まったところなんですが、披露目前にひっくり返そうとしているようです。組長が襲われた話は、関西の知り合いに確かめまし...

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純情子連れ狼 9

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やがて時は経ち、祖父が亡くなり周二の父親の代となった。木庭組は移りゆく法律と共に形を変え、いつしか事業で多忙となっていた。しかし、関西と疎遠になっても木庭組の親組は墨花会だと、祖父が一度口にした以上は組の掟になる。大怪我以来、表舞台から引いた周二の父親も、義理ごとに顔は出さないまでも、祖父の思いを汲んで先々代の月命日にはなにがしかの金を包んでいた。****電話を終えて戻ってきた父親の顔は、晴れなか...

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純情子連れ狼 10

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周二は何気なく問うた。「で、木本。黒幕は若頭で決まりとして、誰が組長の命(タマ)を狙ったのか、わかったのか?」「鉄砲玉はすぐに関東に逃げたみたいです。実行犯は、若頭の息がかかってる中国人マフィアのようです。若頭も、そのうちしっぽ出しますよ。表向き実行犯を探す陣頭指揮を執ってます。実行役に情報を流しているんでしょう。」「まじかよ?狸だなぁ。自分で殺れって言っておいて、陣頭指揮かよ。見つかりそうか?」...

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純情子連れ狼 11

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隼はじっと双葉の寝顔を見つめていた。双葉はお風呂も好きで、頭を洗ってやっても目を細めて気持ちよさそうにしていた。湯上がりに子供用のりんごジュースを飲むと、指を吸いながらすぐに眠ってしまった。悪戦苦闘した入浴も、これから毎日続く。くんと、隼はベビー石けんの匂いを嗅いだ。「双葉ちゃんは、疲れちゃったのかな。ねぇ、パパ。ぼくが小さい頃も、双葉ちゃんみたいにぷくぷくしたほっぺただった?」「ああ。隼は生まれ...

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純情子連れ狼 12

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双葉を隼と周二に託した朱美は、その頃、思い詰めた目をして、中国マフィアの巣食うビルを見上げていた。「ここね。」自分なりに調べ上げて、やっと見つけた場所だった。華美な総刺繍の赤いチャイナドレスに肉感的な身を包み、派手な化粧をした朱美は軽く黒髪をかき上げた。とても子供を産んでから、まだ一年経っていないとは思えない抜群のスタイルだった。太腿に暗器を仕込んでいるが、細身の刃物は表には響いていない。ある決意...

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純情子連れ狼 13

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全て秘密にしていたはずなのに、殆どの事を彼らは知っている。しかも、木本は朱美の知らなかった重要な情報を伝えた。「朱美さん。墨花会会長が、お亡くなりになりました。一応、お伝えしておきます。葬儀の日時は未定です。」「ちょ……ちょっと待ってよ。周ちゃん、何をどこまで知ってるの?あたし、何も言わなかったのに……」「朱美の方から、全部話せ。その方が早い。ああ、その前に龍水って言ったか、お前の男?意識が戻ったぞ。...

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純情子連れ狼 14

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「気が済んだか?」「まだよ。聞くことが有るわ。」「しょうがねぇなぁ。どうせ、こいつは墨花会に連れて帰っても、他の誰かにばらされるだろうからさ、朱美が聞きたいことを聞いたら、強制送還されるように大使館前にでも捨てて来てやるよ。ま、二度とおいたが出来るような状態じゃないけどな。」周二の言葉など聞く必要はなかった。おそらくあっさりと殺された方が良かったかもしれない恐怖と痛みを張は味わっていた。自分が襲撃...

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純情子連れ狼 15

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「前組長が亡くなったんなら、時間が経つと、向こうの思惑通りになりそうだよなぁ。さっさとけりつけないと、いつまでも葬儀出さないわけにはいかないだろ?。」「そろそろ連絡してくるはずなんですが……一度、関西に足を運びますかね。」各々が思案していると、空気を破って木本の携帯が震えた。「はい、木本。ああ、親父さん……そうですか。」「わかったのか?」思わず聞いた周二に、木本は頷き返した。「メール転送していただけま...

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純情子連れ狼 16

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木本が話した通り、大門は自分の店に立ち寄った帰り、何者かに襲われた。「大門さん。」「なんだ、お前ら。見かけねぇ面だな。墨花会の大門に喧嘩売ろうってのか?ああっ?」マシンガンの銃声は色町に響き、大門は地べたに倒れ込んで驚愕の表情を浮かべていた。「なんだ……?俺は終わるの……か?もう少しで……てっぺんに手が届……」「あんたーーーっ!!」踊るようにして無数の弾丸を受けた大門は、店から走り出てきた愛人の目の前で絶...

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純情子連れ狼 17

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一方、周二に呼び出された隼は、双葉を抱いて妾の店へと向かっていた。周二の話だと、面倒事が思ったよりも早く片付いたらしい。やっと双葉が、母親の元へと戻れることになったと知り、足も軽かった。「もしもし……周二くん?」「隼か?けりがついたんだ。朱美も一緒に、これから直ぐにばあちゃんの店に行くから、双葉を連れて来てくれないか。すぐに松本を迎えにやる。」「ううん、お迎えは大丈夫。近くまでタクシーで行くから、心...

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純情子連れ狼 18

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「隼っ!?」先に到着していた周二は、確かに隼の声を聴き、店の表に飛び出した。朱美のチャイナドレスをばっとまくり上げると、躊躇なく腿に張り付けた暗器を奪う。見当をつけ、まっすぐに走り出した。「周ちゃん?どうしたのよっ!」「周二さんっ、ねんねですか?」周二のまとう気圧に、二人は圧倒されていた。「木本さん、どういうこと?」「おそらく、ねんねの身に危険が迫ったんです。実は……」木本は手短に説明した。****...

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純情子連れ狼 19

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「ほら。双葉。母ちゃんが来たぞ。隼から離れて、母ちゃんのとこに行けよ。離れろって!」「たぁーっ!」「あっ、こら、暴れるなって。落ちるぞ、こら。」「双葉ちゃん、ぼくのこと護ってるみたいだよ。ほら、周二くんと同じ強い目をしてるもの。かっこいいねぇ、双葉ちゃん。」「ぷ~ぅ♡あ~ぃ。」「……人相悪いぞ、双葉。言っておくけどな、隼は俺の……」「かぷっ。」「いっ、いててっ、噛むな、こら!くそ餓鬼~!」「あはは……双...

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純情子連れ狼 20

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双葉は朱美の胸に抱かれて、うとうととしていた。隼の指を握ったまま離さない双葉の小さな手を、そっと外したら、気付いた双葉がぱっと大きな目を向けて、隼をじっと見つめた。「ちゃん~♡」「はい。双葉ちゃん~。いい子で大きくなってね。忘れないからね……バイバイ……」隼の頬を涙が転がってゆく。安堵した反面、束の間の温もりが離れてゆくのが悲しい。たった数日過ごしただけなのに、かけがえのない存在になっていた。「……ちゃ...

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純情子連れ狼 21 【最終話】

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隼は濡れた瞳を向けた。「周二くん……もう……とろっとろ……になってる。中が熱いよ……」「隼、もういれてもいいか?」「うん。いれても大丈夫……固くなってる。周二くん。ゆっくりいれて……あ……んっ。」「一気に行くぞ。」「駄目っ……急に入れたら、白いのが散っちゃうから……あ~っ。」……つか。何で、麻婆豆腐作ってるだけなのに、会話がエロくなってんだ?固くなったのは、水切りした豆腐だ。隼が振舞うはずの手料理を、結局周二は手伝っ...

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純情子連れ狼 番外編 【恋する双葉】

あれから数か月たって、隼は送られてきた双葉の写真を眺めていた。「可愛い~♡どれも可愛い~♡双葉ちゃん、すっごく可愛い、ねー、周二くん」「……つか、何だよ、てんこもり送ってきた双葉の写真。みんなコスプレ写真じゃね~か。朱美の趣味か?」「双葉ちゃんの一歳のお誕生日記念だって。ほら、ちゃんとカメラ目線で写ってるの。歩けるようになったんだよ。」「これが可愛いか?赤ちゃん写真館って、スタジオア○ス?男だったら、...

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