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Category: 金襴の契り  1/1

番外編 金襴の契り 【作品概要】

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変わらぬ日々を過ごしていた、鶴千代と杏一郎に転機が来た。藩校に通う鶴千代も、いつまでも子供のままいるわけにはいかない。武家のたしなみを兄分に教わる日、相手に選ばれたのは鶴千代の望み通り双馬杏一郎だった。*****お久しぶり~ふでっす。(`・ω・´)いよいよ、鶴千代が杏一郎の腕の中に……。男色の手ほどきなるものは、想像で書くしかないのでどうなるかわかりませぬが、そこだけに絞ってがんばります。「無謀じゃね?...

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番外編 金襴の契り 1

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季節は夏になろうとしていた。藩校では春が終わると、年長の者が年少の者に一人ずつ付き、水練を教える。川遊びで命を落とすことのない様に、日々の遊びの中で子供たちは兄分から色々なことを教わり身に付けた。「鶴千代さま。いよいよ藩校の水練場で、教授方に泳ぎを見ていただく日が参りましたね。」鶴千代はこくりと頷いた。杏一郎に向けた物言いたげな視線が揺れる。鶴千代は友人たちが兄分(念兄)に六尺の締め方を教わるのだ...

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番外編 金襴の契り 2

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人払いした寝所に入ると、杏一郎はまっすぐに寝具の傍に置かれた、黒漆の角盆の中身を確かめた。「ああ……やはり、乳母殿は羽二重(光絹)と縮緬をお持ちになりましたね。」「……?」「藩校では皆、木綿の六尺を締めます。杏一郎は鶴千代さまには上物の絹ではなく、皆と同じ物の方がいいと思っております。」「これを締めるのか?鶴も皆と同じものが良い。」乳母が用意したのは、上物の縮緬であったが、杏一郎は自宅から真新しい晒し...

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番外編 金襴の契り 3

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鶴千代は杏一郎の為すまま、静かに息を詰めて身体を固くしていた。言葉を発しないのは、どうなるか先が読めないからだ。心の臓が激しく跳ねる音だけを、気づかれはしまいかと気にしていた。「鶴千代さま。怖いことは何も致しませぬ。痛いことも致しませぬ。杏一郎は誓って鶴千代さまをとてもお大切に思っております。」「……うん……」「杏一郎が手ほどきいたしますのは、好いた相手に与えられるなら何より無上の喜びとなり、憎い相手...

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番外編 金襴の契り 4 【最終話とおまけ】

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※BL的性表現があります。ご注意ください。杏一郎は、その場に解かれた晒しを手に取ると、鶴千代の膝がしらを緩く結わえ痛くはございませぬな?……と聞いた。転がした鶴千代の膝を折り赤子にむつきを当てるような格好をさせ、直も菊門に執着する杏一郎に怖気付いた鶴千代の喉元から一つ、嗚咽が漏れた。裏腹に、杏一郎の手の中に在る前部は、再び固くしこり始めている。指が敷布をきゅと握りしめたのを認めた。「鶴千代さま。お辛...

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