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Category: caféアヴェク・トワの住人たち  1/1

「caféアヴェク・トワの住人たち」 始めます (〃゚∇゚〃)

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お久しぶり~ふ♡なのでっす。(〃゚∇゚〃) ハロウィンに間に合うように頑張っていたのですが、力尽きました。松本と直が、あれからどうなったかの続編です。甘いお話は、書いていてとても楽しいのですが、直くんがめそめそ体質なので、時々しっかりしねぇかと叫びたくなります。あんぽんたんな松本は、相変わらず馬鹿みたいに直のことが大好きです。(〃⌒▽⌒)八(⌒▽⌒〃)「直~~♡」「てんちょっ♡」←どうしようもないばかっぷるよ……互いを...

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caféアヴェク・トワの住人たち 1

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細いカーテンの隙間から差し込む朝日を避けるように、直は寝返りを打った。くるりと向き直った直の、細い鼻梁に松本はそっと指で触れる。固く瞑ったカールした長い睫毛が、微かに震えた気がする。青ざめた額にかかった髪に、ふっと息を吹きかけても、眠り込んだ直は身じろぎもしない。「ほんと、綺麗な顔してんなぁ。」「ん……っ。」「……油断してっと、おおかみさんが襲っちゃうぞ~。」腕の中に抱きこんだ直の身体を、自分の下に引...

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caféアヴェク・トワの住人たち 2

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caféアヴェク・トワに出勤した直は、いつにもまして顔色が悪かった。先に出勤していた荒木が気づいて、声をかけた。「直?最近、眠れねぇのか?」「そんな事ないです。」「睡眠不足の原因は松本さんか。困ったもんだな。まぁいい。仕込みが終わったら、帰って昼まで寝て来い。」「でも……」「いいから。そんな顔して、無理して笑うな。店で倒れたら困る。寝込んで何日も休まれるより、早退してくれたほうがいい。」「すみません。じ...

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caféアヴェク・トワの住人たち 3

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ある日、荒木が持ってきた直のケーキを見て、思わず松本は微笑んだ。「これ、直が作ったんですよ。どう思います?」「どうって?凝ってるな。」四角いケーキをホワイトチョコレートでコーティングし、黒いチョコレートで蜘蛛の巣を描いてあった。もう一方のチョコレートケーキには、白いチョコレートで蜘蛛の巣を描いてある。そのどちらにも、マシュマロの小さなお化けがのっていて、マジパンで拵えたかぼちゃのランタンとこうもり...

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caféアヴェク・トワの住人たち 4

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それからしばらくたった朝、荒木が新しい厨房スタッフを連れてきた。短髪で大柄な青年は、清潔感溢れる好青年で、大きな声で挨拶し深く頭を下げた。「前の職場で俺と一緒に働いていた、前橋君だ。厨房に入ってもらう。」「前橋です。ここのメニューはすぐに作れるよう、荒木さんに教わってきました。厨房に慣れるまでは、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、よろしくお願いします。」「もう作れるの?すごいね~。前橋君。...

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caféアヴェク・トワの住人たち 5

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昼休憩の時、揃って賄いを食べながら、やっと不在に気づいた松本が「あれ、直は?」と問うた。「直くん?……あれ?朝はいたよね。新人の前橋君と挨拶して話もしてたよね?」「荒木さんに言われて事務所に行ってから、厨房には帰ってきていませんよ。用ができたのかと思ってたけど……違うんすか?」「俺は、直の様子がおかしかったんで、とりあえず、何とかしてくれるだろうと思って、松本さんにコーヒーを持ってけって言ったんだよ。...

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caféアヴェク・トワの住人たち 6

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「おいおい、直が居なくなったって~?」どこか嬉しそうな木本の声に、ぼさぼさの髪の松本が無精髭の浮いた顔をぼんやりと向けた。その顔は覇気がなく、視線も虚ろだった。「茶化さないでください……余裕ないんすから。」「あ~あ。何て面してやがる。ひでぇぞ、松本。」着替えをする気にもなれず、松本のシャツの襟は薄汚れていた。「自己嫌悪してんですよ。直が繊細なやつだって、十分わかっていたのに、俺は何のフォローもしてや...

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caféアヴェク・トワの住人たち 7

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直の部屋に駆け戻った松本は、合鍵を使って入るとあちこち手がかりを探し始めた。「これじゃ、まるで空き巣じゃねぇか。」やがて、引き出しの奥に、輪ゴムで止められた数枚の葉書を見つけた。「あった!これだ……!」流麗な筆文字で相良怜子と書いてある差出人は、直の祖母らしく、孫を心配する優しい文章が綴られていた。『 直が元気そうで安心しました。私の方は喘息も落ち着いて元気にしております。心配しないで直はやりたいこ...

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caféアヴェク・トワの住人たち 8

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思わず腕を伸ばして、確かめるように直を抱いた。数日離れていただけなのに、腕の中の直は心もとなく、少し痩せた気がする。全部自分のせいだと焦った松本は、一気に思いを伝えはじめた。「気が狂いそうだった。頼むから、俺の前から黙って消えたりしないでくれ。前橋の事は、全部俺が悪かったんだ。荒木にちゃんと説明するように言われていたのに、それすらしてなかった。初めて自分の店を持ったからって、自分の事しか考えていな...

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caféアヴェク・トワの住人たち 9

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誘われた茶室はほの暗く、清楚な白い秋明菊が、竹筒に活けられているのが、明かりのように目を引く。四畳半ほどの狭い茶室で、釜の鳴る音を聞き、くゆる香に鼻をくすぐられると、妙に落ち着くのが不思議だった。勧められるまま、時の止まった空間で、懐紙に乗せた饅頭を割り、ほんのりと甘い欠片を口に運ぶ。疲れが、ふっとほぐれてゆくような気がした。直の祖母は、静かに茶をたてると、そこに置いた。「どうぞ。」「いただきます...

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caféアヴェク・トワの住人たち 10

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青畳に深々と頭を下げられ、思わず反射的に松本も頭を下げた。「至らぬところも多いと思いますが、直をよろしくお願いいたします。」「あ……いえ。こちらこそ。」「昔から、おばあちゃん子は三文安いと申しますでしょう?わたくしは直が世間様に後ろ指をさされないように、厳しく躾たつもりですけれど、母親がいないからと不憫で、つい甘やかしてしまったかもしれません。」「とんでもありません。相良くんはとてもしっかりしていま...

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caféアヴェク・トワの住人たち 11

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顔を見合わせて直の祖母と松本は、思わず笑い合った。「お名前だけは存じ上げておりましたのよ。たまに電話をかけてきても、松本さんがどうしたとか、松本さんがこうしたとか、直がするのはあなたのお話ばかりでしたの。ですから、初めてお会いしましたけど、あなたの事はすぐに「松本さん」だと分かりました。」「そうだったんですか。」「数年前に一時、連絡をよこさなくなってしまって、ずいぶん心配しました。様子を見に行きた...

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caféアヴェク・トワの住人たち 12

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揺れる電車の中、直が隣に座っているのを、何度か確かめるように盗み見た。疲れているのか、安心したのか、直は松本の肩に頭をもたげてぐっすりと眠っている。松本は手を伸ばし、そっと指先に触れ、長らく触れていなかった恋人の体温を確かめた。直を探しに出かけた時には、幽鬼のようだったのに、隣に直が居るのが嬉しくて気持ちが弾む。気を引き締めていないと、ついにやけてしまう松本だった。「直。ほら、駅に着いたぞ。」「は...

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caféアヴェク・トワの住人たち 13 【最終話】

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額の髪を払って、やさしく唇を落とす。ちゅ……と乾いた音がした。「俺な、直が居ない時な……すげぇ寒かったんだよ。直がいねぇと、ここの所にでかい風穴が開いたみたいになっちまって、何をする気も起きねぇんだ。俺は自分の事ですぐにいっぱいになっちまうから、直の事をどれだけ大事に思っていても、ぶっきらぼうになっちまう。これからはなるべく気を付けるから、俺が直に冷たくしても本心だと思うなよ。本当は直の事だけ考えて、...

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caféアヴェク・トワの住人たち 【あとがき】

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二人があまり幸せそうだと、ちょっと苛めたくなってしまうよね。(〃゚∇゚〃) ←おいおい……ヾ(。`Д´。)ノ松本「此花、てめぇっ!ざけんなよっ!直を泣かしやがって。」(´・ω・`)直「……えっ……此花のせいだったの?」(´゚д゚`) 荒木「それよりもさ~、直の首周りにキスマークつけまくるのやめてくれないかな?松本さん。目のやり場に困るんだよ。」(〃⌒▽⌒)松本「だって、直が可愛いからさ~。ついマーキングしちゃうんだよな~」Σ( ̄口 ̄*)...

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